京都大好きトーク!門川市長とゲストの“きょうかん対談”

第十九回「挑戦」 一緒に考えよう 未来の京都のまちづくり
地下鉄・市バスの経営健全化に向けて、挑戦を続ける若手職員たち
門川大作京都市長 × 庁内公募で活動する「若手職員増客チーム」の皆さん
門川京都市長・庁内公募で活動する「若手職員増客チーム」の皆さん 対談写真
門川京都市長・庁内公募で活動する「若手職員増客チーム」の皆さん 対談写真
門川京都市長・庁内公募で活動する「若手職員増客チーム」の皆さん 対談写真
門川京都市長・庁内公募で活動する「若手職員増客チーム」の皆さん 対談写真
門川京都市長・庁内公募で活動する「若手職員増客チーム」の皆さん 対談写真

<プロフィール>
渡邉優人(わたなべ まさと)/2011年4月採用。都市計画局都市景観部開発指導課。「出会いのコンサルタント」班所属
間和也(たかま かずや)/2012年4月採用。西京区役所洛西支所区民部課税課。「地下鉄戦隊・増やすんジャー」班所属
藤村祐里(ふじむら ゆり)/2011年4月採用。交通局企画総務部職員課。「萌え(燃え)て京都を盛り上げるぞ!」班所属

「京都を良くしたい」という情熱がアイデアを生む

渡邊優人さん門川市長 地下鉄や市バスの増客に向けてアイデアを出し、試行錯誤しながら挑戦する「若手職員増客チーム」の3名をお迎えしました。皆さんはどんな活動を?
間さん 私は、地下鉄で開催するイベントを企画しています。3月に東映太秦映画村にもご協力いただいて、地下鉄駅構内や車両に潜む"忍者"を探し出す、スタンプラリーイベントを開催します。
門川 地下鉄に忍者の格好をしている人がいたらびっくりしますね。
 「隠れみの術」などの忍術を使ったり、かっこいい忍者だけでなくお笑い担当の忍者なども配置したりと、楽しいイベントにするさまざまなアイデアを考案中です。
門川 どんな忍者に会えるか楽しみです。藤村さん、渡邉さんはどんな活動を?
藤村さん 私は先輩たちが制作した、地下鉄の増客のためのオリジナルキャラクター「太秦萌(もえ)」を使って、市民の皆さんに喜んでいただける情報発信に取り組んでいます。ちょうど、この1月に、太秦萌が市バスや地下鉄沿線のグルメ情報や観光スポットを紹介する、インターネットの交流サイト「フェイスブック」にページを開設したところです。
渡邉さん 私も地下鉄構内でのイベントを企画しています。昨年8月には、市民の皆さんにイチオシの京都の写真を応募いただき、その写真をタイルに焼き上げて三条京阪駅の連絡通路に観光案内板をつくりました。たくさんの市民の皆さんのほか、亡くなられた森光子さんや中村玉緒さんからもご応募いただきました。
門川 私も母校の龍池小学校の建物である京都国際マンガミュージアムをイチオシさせていただきました。
渡邉 また、10月にはゼスト御池を会場に京都地ビールなど30銘柄以上が楽しめる「秋本番・京都地ビールフェスタ」を開催しました。6700杯を売り上げ、「京都市役所前駅」ご利用のお客さまも20%増客しました。好評なので3月2日に追加開催が決まっています。
間和也さん門川 大盛況でしたね。お酒といえばこのたび、「乾杯は日本酒で!」との条例が市会で全会一致で成立しました。「地ビールフェスタ」でもぜひ京都のお酒をPRしてほしいです。
 近年、市役所全体で毎年千件もの現場の職員からの提案があり、市民サービス向上や行政の効率化などが果敢に実行されています。現場から市政改革が進んでおり、心強い限りです。皆さんはそのパイオニアですね。
渡邉 日頃私は図面と向き合う仕事が中心なので、仲間とアイデアを出したり、議論しながら企画を実現していくのはとても新鮮で楽しいです。
藤村 私も、普段接することのない他の部署の人と話していると刺激を受けます。でも、本来の業務以外の時間の中で結果を出すのはなかなか難しいですね。企画が面白いだけではなく、増客に結びつけることが大切ですから。
 企画案を話し合っているとさまざまなアイデアは出るのですが、実現できるのはそのうちのごくわずか。関係部署との調整にも苦労します。たとえば、「歩くまち・京都」にもつながると、自転車を地下鉄に持ち込める「サイクルトレイン」を企画したのですが、安全性の確保に課題が多く、実現は見送りになりました。あらゆることを考慮して一つ一つクリアしていかなければならない。でも、そのプロセスが勉強になります。
門川 アイデアを実行するのは大変ですが、その分やりがいも大きくなる。今は実現できなくても未来につながります。また、その経験が他の事業に活かせる。何よりも皆さんの成長が財産です。
 地下鉄は車内だけでなく駅構内にもたくさんの人がおられます。アクセスが良くて天候にも左右されません。発想を変えれば、イベント会場にもっともふさわしい場ではないかと思っています。京都らしくて楽しいイベントを地下鉄空間にどんどん誘致して実績を重ね、新しい価値を生み出したいと思っています。
藤村祐里さん門川 イベントは人を集めるのが大変ですが、地下鉄には多くの人が集まっておられますからね(笑)。
藤村 私は市民の皆さんが「どこに行こうかな」と迷ったときに、「萌ちゃんのフェイスブックを見て決めよう」と利用していただけたら嬉しいですね。フェイスブックにはコメント機能もあるので、多くの方に感想や意見も書いてもらいたいです。より便利な地下鉄・市バスを目指して、市民の皆さんと一緒に京都の魅力や役立つ情報を発信していきたいです。
渡邉 地ビールフェスタでは反省点も多かったですが、おつまみを販売されている方などからたくさんお問い合わせいただくなど、確かな手応えを感じました。これからも多くの皆さまと一緒に地下鉄・市バスを盛り上げていきたいと思っています。
門川 駅ナカビジネス「コトチカ」について、経済界の方から「いろんな新しいお店が入って大変な人気ですね。どこかの優秀な経営コンサルタントが入っているのですか」と聞かれました。「これ交通局の職員が全部やっているんですよ」と言うと驚かれていました。「経営改善をせねば」「京都をもっと良くしたい」という情熱が、困難を乗り越える新しいアイデアを生むのだと確信しています。
 皆さんは常に市民感覚を大切にされているところが強みです。その感覚を大いに生かして、挑戦を続けていってほしいですね。

進む地下鉄、市バスの経営改革。しかし勝負はこれから

秋本番・京都地ビールフェスタ門川 職員の頑張り、市民の皆さまのご理解の結果、地下鉄や市バスは、利便性が向上し、増客が着実に進んでいます。地下鉄は3年前に開業以来28年目で初めて現金収支が黒字になりました。市バスも平成12年度に52億円の赤字であったのが、職員の給与カットや民間委託、さらに利便性の向上で、黒字になりました。京都の地下鉄・市バスの経営改革は大きく進み、全国から高く評価されています。
 大きな成果を実現できたのは、一つは積極経営に出て利便性を向上させたこと。一つは市民の皆さまの理解を得て多くの共感を得たこと。そして職員の頑張りだと思います。
 皆さんの市バス・地下鉄「若手職員増客チーム」の他にも、京都マラソンや公共交通優先の「歩くまち・京都」の取り組みなど、今市役所では、多くの分野で仕事の垣根を越えた取り組みが広がっています。また、本年度から区役所では300もの区民提案事業、「共汗型」事業が大きく前進するなど、市民の皆さまと職員が共に汗する取り組みが進んでいます。
 5年前の私の市長就任時、1万6000人を越えていた市職員の数は、この5年間で1万3700人になりました。あらゆる努力を重ねて大胆な行財政改革を断行し、ようやく最大373億円あった赤字を解消できました。しかし、まだまだいばらの道、勝負はこれからです。これからも市民の皆さんのためにともどもに頑張りましょう。



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