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| ポチ袋の売り場には、来年のえとのイノシシをあしらった柄も多い(京都市下京区・京都高島屋) |
子どもたちにとって、お正月の楽しみは何よりお年玉−。京都中央信用金庫が二十年以上毎年実施している「お年玉アンケート調査」によると、二〇〇六年の正月は子どもたちがもらったお年玉の平均総額が三年ぶりに増加に転じた。景気回復が背景にあるようだが、果たして来年はどうだろう? お年玉の傾向や贈る際のマナーを取材した。
■小学生平均 3万4000円ナリ
中信のお年玉アンケート調査は毎年一月、同金庫の店舗に訪れた幼児−高校生を対象に実施。約千人から回答を得ている。
もらったお年玉の平均総額の推移=グラフ=をみると、二十年前(一九八六年)の二万二千百円から年々高くなり、九七年には過去最高の三万九千七百円に。その後は景気の失速もあって伸び悩んだが、二〇〇六年は三万八千百円と三年ぶりに上昇した。
年代別でみると、高校生が五万四千三百円、中学生が四万五千八百円、小学生が三万四千七百円、保育・幼稚園児が二万九千八百円だった。
中信広報部は「今年も景気の回復が続き、冬のボーナスを増やした企業が多いようなので、来年のお年玉も、その効果が見込めるのでは」と増額を予想する。確かに日本経団連がまとめた大手企業の今冬の賞与額は、昨年に続いて二年連続で過去最高を更新しており、お年玉への波及効果もありそうだ。
■くれる人数 年々減る傾向
一方、気になるのは核家族化や親類付き合いの希薄化を背景に、お年玉をくれる人の数が年々減っている点だ。「何人の人がお年玉をくれましたか?」という質問を始めた一九九五年は平均六・六人だったが、二〇〇六年は五・六人にまで落ち込んだ。
にもかかわらず、もらった平均総額が増えているのは、祖父母など一人当たりからもらえる額が増えているため。来年のお年玉が増えるかどうかは、このあたりの要素が大きく左右しそうだ。
■使い道は ゲームが1位
ちなみに、お年玉の使い道は、今も二十年前もテレビゲームがトップ。ベスト5には、近年、新たにキャラクターのおもちゃや携帯ゲーム機が入った代わりに、文房具などが外れるようになった。
<ひとこと>
儀式作法研究会代表 岩上力さんに意義を聞く
誰にもらったか自覚させて
著書に「京の儀式作法書」などがある儀式作法研究会代表で京都検定講習会講師、岩上力さん(五九)=写真=に、お年玉の意義や贈る際のマナーについて聞いた。
−そもそもお年玉とは。
「お正月には昔から家の玄関に門松やしめ縄を飾って『歳神(としがみ)様』という神様をお迎えします。お年玉は本来、この歳神様からたまわる丸い鏡餅のことで、元旦にお餅を食べることで神様の力を得て無病息災になるといわれてきました。それが近世以降は、子どもたちに与えるお小遣いを指すようになっていったようです」
「お年玉は元来、神様からの頂き物ですので、今でも目上の者から目下の者に贈るのが基本です。お正月には、成人した子どもたちが親や祖父母に金品を贈ることもあるでしょうが、この場合はお年玉とは言わず、『お年賀』というのが正確です。袋には『御年賀』と記して、渡しましょう」
−お金の入れ方は。
「まず新札を使う。袋は紙幣を折らずに差し入れられる大きさが良く、その場合、紙幣は肖像画の部分が袋の上部にくるように入れましょう。小さいポチ袋を使う場合は、折り目がくっきりしないよう軽く折ること。袋の表側から見て、紙幣の向かって右側が一番上に来るように折って入れるのも、お作法です。四つ折は死を連想して縁起が悪く避けましょう」
−もらう側で気をつけたいことは。
「誰から頂いたのかを子どもたちにしっかり自覚させることが礼儀を学ぶ上で大切です。頂いたポチ袋に、誰からもらったのかを子どもたちに書かせるなど、親がしつけることから始めましょう」
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