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| マイカーに本を積み、興味を持った人に譲っている前田さん。全国で唯一、公式の車の「ブッククロッシングゾーン」だ(京都市中京区) |
読み終えたお薦めの本を読みたい人に無償で譲る非営利活動「ブッククロッシング(BC)」が、京都や滋賀でも広がっている。本にはID(識別)番号が付けられ、読んだ感想をインターネット上で共有できる。読書を通じて、緩やかな交流が生まれている。
BCは「本の交差点」の意味で、米国の夫婦が8年前、「世界中を図書館に」を合言葉に始めた。公式ホームページ(HP)で1冊ごとにID番号を取得し、その番号を記したラベルを本に張り、誰でも無料で受け渡しができる。現在、世界で約550万冊が登録されているという。読みたい本の検索もHPでできる。
本の公式置き場である「ブッククロッシングゾーン」も世界各国で増えている。国内でも、喫茶店や雑貨店を中心に、すでに183カ所(京滋は計19カ所)を数える。
京都市南区のコピーライター前田めぐるさん(46)は機動性も考えて、マイカーをゾーンに登録した。2年前から常時、小説や実用書など約30冊をトランクに積んでいる。本に手足が付いたデザインのBCの公式マークを車に張り、「声を掛けていただければ、いつでも本を譲ります。持ち込みも歓迎」と呼び掛ける。
本のID番号をホームページに入力すれば、本の読者の履歴をたどれ、感想を読んだり書いたりもできる。前田さんは「本棚に入れたままの本が誰かの手で旅に出ると思えば面白い」と魅力を語る。
約20冊を並べるスペイン料理店「ジャムパック」(中京区)の吉川明宏店長(32)は「多彩な本を店員やお客さんが持ち寄っている。誰かが良い本に出合えると思えば、やりがいがある」と話す。
本の登録やゾーンの場所は「ブッククロッシング」の日本語HPで。
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