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2010年2月10日(水)
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HOME>>最新ニュース一覧>>【詳細】 Kyoto Shimbun 2009年7月23日(木)
「古今の舞台に精通」、湖国から悼む声
若杉弘さん死去
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2003年11月30日、自主制作オペラ「シチリアの夕べの祈り」でカーテンコールに応える若杉さん(びわ湖ホール提供)

 21日死去した新国立劇場オペラ芸術監督の若杉弘さんは、びわ湖ホール(大津市)の初代芸術監督として、劇場の基礎を築き、人材を育てた。滋賀の関係者からは「もう一度びわ湖でタクトを振って欲しかった」と死を悼む声が相次いだ。

 若杉さんは、開館前の1996年10月から2007年3月まで芸術監督を務めた。上原恵美京都橘大教授は、ホールの開設準備局長として、元文部大臣赤松良子さんと一緒に就任依頼に訪ねた。オペラの指揮では国内第一人者だったが「紳士的にその場で快諾してもらった」と振り返る。

 就任の条件は、日本の最高水準の歌手をそろえた自主制作オペラの上演と、次世代に向けた青少年オペラ劇場やオーケストラコンサートの実施だった。現在もびわ湖ホールの事業の柱として受け継がれている。

 「新しい劇場には顔(個性)が必要だ」との信念から、イタリアの作曲家ベルディの日本初演オペラを毎年上演。退任まで9回続いたシリーズは劇場の評価を高めた。井上建夫館長は「日本、海外、新旧を問わず舞台に精通し、劇場のマネジメントについても詳しかった。若杉さんの元で最高のスタートダッシュをした」と語る。

 最後にびわ湖ホールを訪れたのは滋賀県文化賞を受賞した07年11月。「退任後、指揮していただく機会がなかったことが、職員みんな残念です」と井上館長は惜しんだ。

 現在の同ホール芸術監督の沼尻竜典さんは「オペラは非常に好きで、使命感をもって向き合っていた。若杉さんの舞台を愛する姿勢を尊敬し、受け継いでいきたい」と話した。
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