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| 「性とは何ですか」と対話相手に問い掛ける茂木さん(右)=京都市左京区・京都大 |
性同一性障害がある人や難民、障害者といった、普段接する機会が少ない人を「語り部」に招き、少人数で対話し理解を深め合う活動が広がりを見せている。語り部を「本」と位置付けた「リビングライブラリー(LL、生きている図書館)」活動で、京都でも既に2回開催されている。
■違い認め合える社会を
「自分はなぜ男、あるいは女だと思いますか」。6月下旬、京都市左京区の京都大で開かれたLLで、介護施設職員の茂木歩さん(22)=大阪市=は参加者の3人に問い掛けた。1人はしばらく考えて「意識したことがない。性別が男だから男として生きてきた」と答えた。
茂木さんは性同一性障害で、戸籍上は女性だが男性として生活している。この日は語り部として参加。「性の概念は社会によってつくられている場合が多い。自分自身の性について考え直してみてほしかった」と話した。
LLは9年前にデンマークで始まり、日本では昨年から学生や市民団体などが取り組み始めている。京大での企画は、京大生4人が主催。茂木さんのほかミャンマーからの難民や視覚障害者など7人が語り部となり、参加者21人が3人ずつのグループで語り合った。
■少人数で対話、身近に感じるきっかけに
主催者代表の総合人間学部3年丸山綾子さん(20)は「アンケートで語り部についてもっと知りたくなったと答えた参加者が多かった」と手応えを話す。
子どもや女性への暴力防止に取り組む大阪市のNPO法人(特定非営利活動法人)「APIS」は8月1日にLLを大阪市中央区のドーンセンターで開く。理事長の木村ゆかりさん(42)は京大でのLLを見学し「先入観を持たれることがある人を身近に感じるきっかけになる」話している。
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