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2010年2月10日(水)
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HOME>>最新ニュース一覧>>【詳細】 Kyoto Shimbun 2009年10月16日(金)
江戸期の京町人 やっぱり小柄
京大名誉教授 人骨630人分調査
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江戸時代の京町人

 江戸時代の京の町人は、平均身長が男性で158センチ、女性で144センチ、丸顔の傾向が強くて虫歯が多く、平均寿命は40歳前後だった−。人骨からその人の生前を探る「骨(こつ)考古学」の第一人者、片山一道京都大名誉教授が京都市伏見区の墓地跡から出土した江戸時代の町民630人分の骨を調べた結果、そんな人物像が浮かび上がった。

 これほど多くの人骨を対象にした調査は国内でもまれで、京都では初。当時の生活が伺える貴重な資料になりそうだ。

 市伏見区総合庁舎を建設中の工場跡で市埋蔵文化財研究所が2005年から調べた結果、寺の墓地が見つかり、江戸後期までに土葬された630人分の骨が判別できた。埋葬品から町人層とみられ、片山名誉教授が中心となって人物像を推定する作業を続けている。

 ■人物像

 平均身長は、身長に比例する大腿(たい)骨などから推定した。男性は150〜166センチ、女性は139〜149センチに大半が含まれ、現代人より10センチ以上低い。平均体重は男性が64キロ、女性が55キロ前後とみられる。

 頭骨の計測では、近現代の日本人と比べて上顔部が幅広で丸顔の傾向が強い。確認できたすべての歯に占める虫歯の割合は33%にのぼり、1人平均10本近い虫歯があった計算になる。縄文以降の時代では最多で、砂糖の普及が要因とみられる。

 ■病気

 死亡年齢は、推定可能な人骨555人のうち61人が未成年、20代〜30代が少なくとも98人いる。平均寿命はまだ未集計だが、40歳前後になる見通しだ。

 このほか頭骨を中心に確認できる56人中、3割に江戸時代に流行した感染症・梅毒の病痕があり、男性に限ると半数を占めた。一方、江戸中−後期の女性や子どもの骨からは鉛の濃度が高く検出された。当時、化粧用の白粉(おしろい)に含まれていた鉛による汚染が考えられる。

 片山名誉教授は「江戸時代の人々については、身長が低いなど、文献を元にいろいろ言われているが、実際に人骨をこれほど大勢調べた成果は国内でも珍しい。梅毒や鉛害が予想以上に多いなど、江戸時代の生活を具体的に想像できる資料になれば」と話している。

 来年春までに、年齢別や男女別などの具体的な統計を生命表としてまとめるという。
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