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| 「近江上布」をあしらったかばんを開発した大西さん、河合さん、因幡さん(右から) |
滋賀県の伝統的な麻織物「近江上布」の製造業者らでつくるグループが、近江上布を図柄にあしらったかばんを開発し、28日に彦根市の商業施設で開くイベントで初披露する。「現代の名工」のフラワーアレンジメント作家がデザインし、「近江の名工」の麻布製造と和装加工の業者が商品に仕立てた。名工3人が共作した地域ブランドとして売り出し、産地復興に役立てる。
グループは「近江上布つむぐ会」(事務局・稲枝商工会)。麻布製造の大西實(みのる)さん(62)、和装加工の因幡(いなば)稔さん(62)の同級生2人が中心となり2008年7月に設立した。同じ稲枝地域に住むフラワーアレンジメント作家河合透さん(57)の協力を得て、商品開発を進めてきた。
新作はユリの花を思わせる形が特徴のナイロン製の女性用かばん(横幅40センチ、高さ36センチ)で、近江上布を図柄として飾り付けた。図柄はしなやかな曲線を施した「動」、中央部に太い直線を配した「静」の2タイプをそろえた。和服にも洋服にも使えるデザインを心掛けたという。
発表イベントは28日午後1時からビバシティ彦根で開く。河合さんによる新作かばんを花器に見立てたフラワーアレンジメント実演や、叡山学院名誉教授の渡辺守順さんの講演会「近江上布のルーツを探る」もある。
近江上布は、彦根藩が将軍家献上品にも用いた伝統産業。衣服の洋装化に加え、近年は海外製との競合で低迷が続き、県麻織物工業協同組合(愛荘町)の加盟社は1970年前後のピーク期から半減以下の7社になった。大西さんや因幡さんは「異業種との連携にも取り組み、ニーズに合わせた商品作りや情報発信のきっかけにしたい」と話している。
イベントは入場無料。稲枝商工会TEL0749(43)2201。
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