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元くるり、吉田省念「力み取れた」 新作アルバムに手応え

父ヨシダミノルの邸宅にあるスタジオで新作を語る吉田省念。「もともとは『村八分』のメンバーが出入りしていたスタジオ。くるりのメンバーともここで音を出しました」(京都市山科区)
父ヨシダミノルの邸宅にあるスタジオで新作を語る吉田省念。「もともとは『村八分』のメンバーが出入りしていたスタジオ。くるりのメンバーともここで音を出しました」(京都市山科区)

 京都を拠点に活動するミュージシャンの吉田省念(37)がアルバム「桃源郷」をリリースした。人気バンド「くるり」を2013年に脱退してから2枚目に当たる新作で「やっと力みが取れた」と手応えを語る。

 ■桃源郷は日常の片隅に

 「桃源郷」はタイトル曲を含む11曲で構成。いずれも吉田が作詞作曲を手掛けた。現代美術作家で父の故ヨシダミノルが九条山(京都市山科区)に建てた邸宅のスタジオで録音した。

 「桃源郷には非現実的なユートピアというイメージを持っていたのですが、日常の片隅にも見いだすことができるんじゃないかという思いを込めました」

 アコースティックで穏やかな曲からダンサブルな曲までメロディーの色合いは多彩だが、歌詞には「富士の山」「苔(こけ)のむすまま」など古風な日本語を多く使った。京都で暮らす日常から広がる風景を自然体で歌う。「洋楽に強く影響を受けて、もともと日本語で歌うことに抵抗があったんですが、『くるり』での経験で感覚が変わった」

 ■思いつき形にする方法学べた

 13歳でエレキギターに出合い、自宅録音を重ねていた吉田は08年にバンド「吉田省念と三日月スープ」を結成。11年から2年間、「くるり」に在籍した。ギターとチェロを担当し、アルバム「坩堝(るつぼ)の電圧」をリリースした。「思いついたことを形にする方法をたくさん学べた。凝縮されて濃い2年間で自分の幅が広がった」

 脱退は吉田が申し出たという。「一線を走るバンドなので時間感覚がものすごく速かった」と振り返る。

 脱退後、ライブハウス「拾得」(上京区)でゲストを招くライブを毎月行い、昨年にアルバム「黄金の館」をリリースした。元YMOの細野晴臣がコーラスで2曲に参加した。「自分に戻る1作目だったので基礎固めみたいな気持ちで力が入ってましたが、先輩が新たな船出を後押ししてくれたからこそ、今作ではリラックスして表現できた」と自信をのぞかせる。

【 2017年12月28日 18時50分 】

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