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酒米「京の輝き」作付3倍に 京都産100%地酒PR

粒が大きく低タンパクで酒造りに適しているという「京の輝き」(左)と「日本晴」の米粒
粒が大きく低タンパクで酒造りに適しているという「京の輝き」(左)と「日本晴」の米粒

 京都府内で醸造される日本酒向けに府などが開発した原料米「京の輝き」の栽培、利用が、急速に拡大している。2015年度は、作付面積が337ヘクタールと前年度から3倍に増えた。全国有数の酒産地・伏見の酒蔵で「原材料の全てが京都産」というブランド発信につながっているほか、価格低迷が続く食用米から酒蔵用加工米への切り替えを通じて、農家の収益拡大にも役立ちつつある。

 京の輝きは、仕込みに用いる原料米の7割分を占める掛け米の一種として、府などが12年に品種登録した。13年度に作付面積29ヘクタールで本格栽培を始め、14年度は110ヘクタールだった。伏見酒造組合の求めで開発された掛け米で多く使われる品種「日本晴」に比べて収穫量が10%多く、大粒の低タンパクで、より酒造りに適しているという。

 急増したのは、原材料にこだわる吟醸酒など本格志向の酒や、地域色を打ち出した地酒の人気で、府独自の原料米の需要が京都の酒造関係者で高まったことが大きい。原料米の残る3割分に当たるこうじ米には府独自の酒米「祝(いわい)」(15年度作付面積127ヘクタール)が使えたが、掛け米用は12年度まで府の独自品種がなく、「京の輝き」の普及により、水や原料米を含めた100%府内産の日本酒造りができるようになった。

 日本酒造組合中央会の海外戦略委員長を務める増田徳兵衛伏見酒造組合理事長(60)は「世界的に知られる京都の名前を冠した原材料なので、海外に売り出す際のPRポイントになる」と、京の酒を輸出する際の後押しになるという期待もあり、16年度産はさらに利用が広がりそうだ。

 ただ、15年度の府内産米(作付面積1万5千ヘクタール)に占める「京の輝き」「祝」の割合は計3%にすぎず、府内の清酒醸造における原料米の中でも10%に満たない。府農産課は「今後の利用拡大は出荷数量の大半を占める大手酒造会社の動向が鍵になる。大手への働きかけも行い、米作りと酒造りの担い手がお互いに支え合う好循環につなげたい」としている。

【 2016年01月09日 09時20分 】

ニュース写真

  • 粒が大きく低タンパクで酒造りに適しているという「京の輝き」(左)と「日本晴」の米粒
  • 京都府内で栽培利用が急拡大している「京の輝き」の収穫(2015年10月、京都市伏見区)
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