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「国会図書館を第2オフィスに」 関西館が情報発信

ウィキペディア執筆をテーマに昨年7月に開催した地元住民向けのセミナー
ウィキペディア執筆をテーマに昨年7月に開催した地元住民向けのセミナー

 関西文化学術研究都市にある国立国会図書館関西館(京都府精華町精華台)が、利用拡大に向けた利用案内やセミナー開催など、積極的な情報発信を続けている。開館から14年目を迎え、東京本館とは違う「地域に密着した関西館」を目指し、存在感を高めていく狙いだ。

 「国立国会図書館関西館を第2のオフィスとして活用していただきたい」。昨年12月11日、関西館職員が知的財産権をテーマにしたセミナーで、参加した企業関係者約30人に呼び掛けた。知的財産権をめぐる訴訟対応や事業の成功例について、学術誌や博士論文を検索する方法を説明した。

 関西館は昨年4月から昨年末までに、学研都市に立地する企業や研究所、地元住民向けに、市民グループや大学、経済団体、知的財産支援組合と共催してセミナーを5回催した。このほか、企業向けの利用案内を19回開いた。昨年7月には、利用方法をまとめたパンフレットを作り、企業や研究所に配布している。

 関西館によると、利用を促す取り組みを始めた契機は2014年12月。学研都市に立地する企業・研究機関の関係者が集まり、学研の将来像を話し合う会議で、出席した当時の関西館次長が「関西館を日常業務でどう活用するか、学研関係者に認識されていない」と痛感したという。

 1日の平均入館者数はオープンした02年度の477人をピークに、14年度は220人と減少傾向にある。

 セミナーや利用案内には昨年末までに約千人が参加した。学研都市内の企業取締役平井啓之さん(51)は「科学技術の文献が豊富。検索機能も充実している」と話す。

 パソコンを使った情報通信技術で地域活性化を目指す市民グループと共催したインターネット百科事典「ウィキペディア」の書き方セミナーでは、地元住民約30人が地域情報について、執筆のルールや方法を学んだ。「地元で知っているつもりでも、詳しい資料で新たな発見ができた」と参加者に好評だった。

 関西館は今後、閲覧スペースに「学研都市コーナー」を設け、学研の企業・研究機関やまちづくりを紹介する資料を充実させる方針だ。片山信子館長(54)は「学研の歴史と現状が1カ所で見て学べるコーナーを目指している。在住、在勤者に、まちへの愛着を感じてもらえるような情報を集めていきたい」と意気込んでいる。

【 2016年01月30日 21時36分 】

ニュース写真

  • ウィキペディア執筆をテーマに昨年7月に開催した地元住民向けのセミナー
  • 企業向けセミナーの参加者に館内を案内する職員(左)=京都府精華町精華台・国立国会図書館関西館
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