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京セラ、再生医療参入 理研などと男性脱毛症治療研究

脱毛症治療における再生医療で共同研究を発表する京セラの稲垣正祥研究開発本部長(左)ら=東京都千代田区
脱毛症治療における再生医療で共同研究を発表する京セラの稲垣正祥研究開発本部長(左)ら=東京都千代田区

 京セラは12日、再生医療による男性の脱毛症治療で、理化学研究所など2機関と共同研究を実施すると東京都内で発表した。市場規模の拡大が見込まれる再生医療分野に初めて参入するもので、研究では移植用細胞の作製において大量生産に向けた微細加工技術などを提供し、2020年以降の事業化を目指す。

 理研とオーガンテクノロジーズはこれまでに毛が生える元となる毛包から2種類の幹細胞を取り出し、新たな毛包を作る技術をマウス実験で開発。この技術を使って臨床実験する。患者の正常な毛包を利用するため、移植後も拒絶反応が極めて少ないという。正常な毛包を切り取り移植する治療法は実用化されているが、今回は幹細胞段階の培養で毛包を増やすため、毛髪の増加効果が高く、頭皮の負担も少ない。

 ただ、幹細胞の精密な制御や大量製造技術の確立が課題で、医療機器向けの精密部品などに実績のある京セラが参加することで課題を克服していく。

 東京都千代田区で行われた記者会見には3者の代表者が出席。京セラは将来的に医療機関から採取した毛包の提供を受け、幹細胞の培養と毛包作製を手掛ける事業モデルを想定しているとした。20年以降の事業化へ向け、18年度末までに事業化の可能性と具体的な事業スキーム、設備投資のあり方をあらためて検討する。

 同社の稲垣正祥・研究開発本部長は「この研究開発を第1弾として将来の再生医療の市場参入を目指す。理研などの基礎研究、技術に対し、高度な微細加工技術や大量生産のノウハウを融合させる」と述べた。

【 2016年07月12日 23時10分 】

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