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京都・伏見の焼酎も味わって 酒造会社、顧客拡大へ事業強化

宝酒造が発売する甲類焼酎の新製品。若者や訪日観光客の需要を狙っている(京都市中京区)
宝酒造が発売する甲類焼酎の新製品。若者や訪日観光客の需要を狙っている(京都市中京区)

 京都・伏見の酒造会社が焼酎事業を強化している。訪日外国人観光客や若者向けの製品を発売したり、輸出拡大を見据えて宗教規定の認証を取得したりするなどの販売戦略を打ち出す。清酒やウイスキーの人気上昇に負けじと、顧客層の拡大を図っている。

■ターゲットは若者や外国人観光客

 宝酒造(京都市伏見区)は、主力の甲類焼酎で今月、3商品を新たに展開する。20日に発売するのは海外訪日客の購入を意識した熟成焼酎「NIPPON」。日本を象徴する桜のたるで貯蔵し、国産の桜の葉を材料に用いることで甘い香りを出した。富士山をラベルに採用し、日本らしさを強調した。

 また、割っておいしい味を追求した「タカラモダン」、「宝焼酎レモンサワー用」も中旬に発売する。若年層にこだわりのサワーが人気を得ていることを背景に商品化した。甲類焼酎の出荷量はピーク時の2004年から2割強減ったが、「新たな味わいと話題性の喚起で市場を活性化したい」(広報課)とする。

 玉乃光酒造(同区)は今夏、肉に合う米焼酎「29」で、ユダヤ教の食事規定に基づいた認証を取得した。添加物不使用など原材料や生産設備に関する厳しい審査を通過した。

 2020年の東京五輪に向けて高い品質をPRする。同社は「ユダヤ教以外の外国人にも安全性を理解してもらえるはず」と狙いを話す。海外輸出の強化も計画する。

 北川本家(同区)は主力焼酎「はんなり」について、たるで2年間、長期熟成したこだわりを打ち出し、出荷量を維持している。広報担当者は「焼酎全体は調子が良くないが、こだわりの商品は手にとってもらえる傾向にある。米のうまみや製造工程などの魅力を通じて幅広い世代に波及したい」と意気込む。

【 2016年09月08日 08時39分 】

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