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京都に“お宿バブル” 商業地地価、上昇率全国1位

外国人観光客が多く訪れる二条城周辺。地価が急上昇している(京都市中京区)
外国人観光客が多く訪れる二条城周辺。地価が急上昇している(京都市中京区)

 京都府が19日に発表した府内の基準地価は、京都市を訪れる訪日外国人観光客(インバウンド)の急増で宿泊施設の需要が高まり、同市の商業地の上昇率は政令指定都市で全国1位となった。中京、下京、東山の3行政区が地価上昇をけん引する状況は昨年と同様だが、これまでから高い伸びを示してきた「田の字地区」などの外周部に当たる二条城周辺や丸太町通-御池通間の烏丸通周辺でもゲストハウスが次々と開業し、地価が急上昇している。インバウンドの影響が拡大しており、専門家は、観光産業が地価を押し上げる現象は今後も続くとみている。

■ゲストハウス・民泊開業ラッシュ

 商業地を地点別にみると、外国人観光客に人気の高い伏見稲荷大社(伏見区)近くの地点が29・6%上昇し、上昇率が全国トップとなった。このほか、東山区四条通大和大路東入ルが27・3%、下京区四条通柳馬場西入ルが25・3%と、昨年に引き続き、主要観光地や商業集積地近くで大幅な上昇が目立った。

 一方、中京区では、二条城近くの西ノ京小堀町の昨年の上昇率は6・2%だったが、今年はさらに20・0%と大幅に伸びた。間之町通竹屋町上ル(昨年8・8%)は17・2%、烏丸通二条上ル(昨年12・1%)も17・7%伸び、インバウンドによる地域経済の活気が拡大しつつある。

 背景には、宿泊施設の建設ラッシュがある。特に、広い面積を要しないゲストハウスや「民泊」などの簡易宿所が京都市内で急増しており、2016年3月末の約700カ所から今年7月末には約1800カ所に増えている。

 3月に中京区釜座通御池上ルにオープンしたホステル「京宿 いま屋」は、宿泊客の9割が外国人だ。木製のカプセル型ベッドが人気という。オーナーの今井直人さん(43)は「外国人観光客はゆったりと眠ることができる宿泊施設を求めている。中心部に比べて閑静な場所なのでここを選んだ」と話す。

 府内の地価変動に詳しい不動産鑑定士の森口匠さんは「観光産業がここまで地価を押し上げたケースは京都では例がない」とした上で、「観光客数が横ばいになったとしても、観光関連業者の資本は入り続ける。地価の上昇は当分続くだろう」と予想する。

【 2017年09月20日 11時30分 】

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