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プロ作家に文章表現学ぶ 大谷大、津村記久子さんら講師に

創作について学生に語る津村記久子さん(左)=京都市北区・大谷大
創作について学生に語る津村記久子さん(左)=京都市北区・大谷大

 大谷大(京都市北区)は今春から、プロの作家から文章表現について学ぶ「文藝塾講義」を開講した。6月に講師を務めた卒業生の芥川賞作家・津村記久子さんは、創作のスタンスとして「基本、心にもないことは書かない」と話し、着想の秘訣(ひけつ)などを伝授した。

 授業は、学生からの質問に答える形で進められた。登場人物の細かなしぐさや、何げない情景を印象的につづる作風について、津村さんは「人間観察というと大げさだけど、目に入ってくる人々の行動をメモしておくことは役立ちます」と明かした。

 例えば、とても混んでいる喫茶店で、店員に質問攻撃を繰り返していた「寂しそうな女性」は「身なりまで覚えておく」し、「自分のシャツが高いと自慢する若い男性が、ファンタグレープをこぼして紫のシミをつくって騒ぎ出したこと」は「狼狽(ろうばい)し過ぎていて、印象的だった」と記憶しておくという。

 では、そうした実体験がどのように小説になるのか。津村さんは「ある主題について、歩いたり、料理したり、お風呂に入りながら、どういう書き方があるかをひたすら考える。すると、ふと『これはいける』と思える瞬間がやってくる」と語り、「好きと嫌いの中間、ニュートラルだけれど心が動かされた出来事を記録し、『部品』として小説に使うとよいのでは」と具体的な手法もアドバイスした。

 ほかにも、編集者とのやりとりの実態や、登場人物にカタカナを使う意図など、参加した学生たちは熱心に質問していた。文藝塾は1~4年生の約20人が受講し、今後は白岩玄さんやリリー・フランキーさんらを講師に迎える予定。

【 2015年07月15日 17時17分 】

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