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谷川俊太郎さん、現実直視で作詞 京都工学院高の校歌

「谷川先生にしか書けない素晴らしい歌詞」と話す作曲担当の平田教諭(京都市中京区・京都堀川音楽高)
「谷川先生にしか書けない素晴らしい歌詞」と話す作曲担当の平田教諭(京都市中京区・京都堀川音楽高)

 今春開校する京都市立京都工学院高(伏見区)の校歌を、詩人の谷川俊太郎さんが作詞した。校名や地域の風景は入らず、人類の本質を表しているという言葉を使い、ものづくりを担う人材の役割が表現されている。

 依頼したのは、作曲担当で京都堀川音楽高の平田あゆみ教諭(55)。市内の新設校など8校の校歌を作曲しており、今春、市教育委員会から作曲と作詞者の人選を任された。

 谷川さんは戦時中、伏見区の淀地域に疎開し、幼少期にはラジオの組み立てが趣味だったという一面を持つ。交流のある平田教諭は、思い出の地の近くで、ものづくりの人材育成を目指す新校の理念に共感してもらえるのでは、と打診した。

 新校は地域社会の問題解決にチームで取り組むという学びを目指す。歌詞では「問いが生む新たな答」「ともどもに励む」などで表現した。

 「人間の本質は物を作り自身を形成する」ことを表すフランスの哲学者の言葉「ホモ・ファーベル」と、「せめぎあい渦巻く」は谷川さんがこだわった言葉だ。市教委が「せめぎあいは前向きではない」と意見したが、「現実を直視せず前向きな言葉ばかりを使えば歌は単なるきれいごとになる」との返答があったという。

 平田教諭は「存在感がある詩を引き立てるよう作曲を心がけた」と話す。校歌は開校式で初披露される。

□京都市立京都工学院高の校歌

問いが生む新たな答

ともどもに励む楽しさ

すこやかにしなやかに私たち

知恵とわざ学び続けて未来へと

せめぎあい渦巻く時代に先駆けて

ここに生き世界をみつめ

今日に生き明日を夢見る

耳すまし目をみはり私たち

たゆまずにつくり続けるホモ・ファーベル

今もなお謎めく宇宙にときめいて

【 2016年01月02日 14時39分 】

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