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答えのない授業、高校生挑む 京大で開催 「若い発想大切に」

高校生を指導する瀧本哲史さん(右)=左京区・京都大
高校生を指導する瀧本哲史さん(右)=左京区・京都大

 著書「ミライの授業」などで若い世代に知の力を伝授する京都大客員准教授瀧本哲史さんが、高校生相手に特別授業を開いている。「答えの決まっていない問題に向き合うには、若さが大きな武器になる」と、形にとらわれない自由な思考に補助線を引く試みを展開している。

 高校生を対象にした科学技術振興機構の教育プログラム「グローバルサイエンスキャンパス」の一環。洛南高2年原野佑夏さん(17)と神戸市、徳島市の高校生が、今春から月2回のペースで京都大に通っている。

 3人は「仮想起業家」となって、「図書館利用率を改善するサービス」や「睡眠効率を上げるサービス」の開発に取り組む。実際に公共図書館や企業にヒアリング調査したり、データを収集・分析するなどし、「本を通じて企業理念を伝えるコーナーをプロデュースする」といったプランを練り上げていく。

 プレゼンテーションでは、瀧本さんや大学院生から「既存のサービスとの比較が必要」「ターゲットが不明確」と、容赦のない指摘が飛ぶ。それでも原野さんらは「正解のある授業と違って、何度もやり直す必要があるけれど、社会と近い分だけ達成感があります」と目を輝かせる。

 瀧本さんは「高校生ならではの発想を大切にしたい。一生懸命調べても全部無駄になることがある、そうした不確実な状況を楽しんでほしい」と話す。20日に京都大で成果発表があり、9月18日には同プログラムの全国の受講生の研究発表会が一橋大で開かれる。

【 2016年08月29日 20時56分 】

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