出版案内
福祉事業団
京都新聞AR

葛川小・中「特認校」に 大津市全域で通学受け入れ

少人数の授業で、教諭から教わる児童(大津市葛川坂下町、葛川小・中提供)
少人数の授業で、教諭から教わる児童(大津市葛川坂下町、葛川小・中提供)

 児童・生徒の減少が進む大津市の葛川小・中が来年度から「小規模特認校」となり、市内全域から通学受け入れを始める。同市では初の指定で、自然を生かして一人一人に寄り添う教育を打ち出し、学習人数の維持を目指す。地域住民は「葛川に人を呼び込みたい」と、通学する子の家族に短期移住をPRしていく。

 市北部の山あいにある葛川地域は、人口251人で過疎高齢化に悩む。児童生徒は計25人(小学校14人、中学校11人)で、来年度から3年間は、葛川小に入学する地域の子はいない。

 市教育委員会が全市域で学校規模の見直しを検討する中、今年1月の葛川地域説明会で住民が「小規模特認校としての存続」を求めた。4月から住民と学校側で検討会を開き、市教委が特認校に指定した。

 授業では地域の特色を生かし、学校林で生徒児童が木の苗を植え、獣害や雪害の対策を学んでいる。また少人数のため、子どもの苦手分野があれば全員が理解できるまで教える。英語の授業では、地域に住む米国人から海外の生活や文化を学んでいる。川遊びや星空観察など体験学習もある。

 葛川小・中の中井明惠校長(55)は「この学校ではみんなが主人公になれる。1人でも多くの子に来てほしい」と話す。

 また、地域住民でつくる「葛川村づくり協議会」が子どもの家族に短期移住を呼び掛けるチラシを作成。特認校のパンフレットと一緒に市内全域で配布する。同協議会幹事の葛野常喜さん(62)は「街中ではできない自然体験がある。地域のにぎわいにつながれば」と話し、空き家の紹介などを行っていく。

 通学はJR堅田駅からの送迎を予定している。学校説明会を24日と9月7、30日に行う。事前問い合わせが必要。同小077(599)2154。

【 2017年07月23日 21時40分 】

ニュース写真

  • 少人数の授業で、教諭から教わる児童(大津市葛川坂下町、葛川小・中提供)
京都新聞デジタル版のご案内

    教育・大学のニュース

      政治・社会

      上手な歯磨き、歯科衛生士が指導 滋賀、口腔保健フェス

      20180625000023

       歯の磨き方や虫歯についての理解を深める「湖北口腔(こうくう)保健フェスティバル」が24..... [ 記事へ ]

      スポーツ

      サッカー、大久保が磐田に移籍へ
      今季復帰の川崎から

      20180625000047

       J1川崎の元日本代表FW大久保嘉人(36)が、磐田に移籍することが25日、関係者の話で..... [ 記事へ ]

      経済

      京都の国際会議10・8%増 4年連続で最多更新

      20180624000034

       京都市内で2017年に開かれた国際会議は前年比10・8%増の308件だったと、京都文化..... [ 記事へ ]

      観光・社寺

      アジサイ5千株、梅雨の晴れ間に彩り 京都・柳谷観音

      20180625000039

       京都府長岡京市浄土谷の柳谷観音楊谷寺で24日、恒例の「あじさいまつり」が開かれた。梅雨..... [ 記事へ ]

      環境・科学

      田んぼの水路、小ブナぴちぴち 滋賀で観察会、30センチ大物も

      20180625000032

       田んぼの水路で魚を捕まえたり観察したりする催しが24日、滋賀県彦根市田附町の水田で開か..... [ 記事へ ]

      国際

      難民対策、全EU加盟国合意断念
      有志国での協力体制へ

      20180625000035

       【ブリュッセル共同】欧州に押し寄せる移民・難民問題を巡り、独仏など欧州連合(EU)の一..... [ 記事へ ]