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福祉事業団

障害者、靴磨きで就労 職人技を出張サービス

靴磨きの出張サービスを行う「革靴をはいた猫」のメンバーたち。障害者と学生スタッフがともに働いている(京都市伏見区・区役所)
靴磨きの出張サービスを行う「革靴をはいた猫」のメンバーたち。障害者と学生スタッフがともに働いている(京都市伏見区・区役所)

 龍谷大を今春卒業した男性が、障害者の就労を支援しようと、靴磨きの出張サービスを行う会社を京都市伏見区で立ち上げた。精神障害や知的障害のある若者が技能を身に付け、職人として安定した収入を得られるようにするのが目標だ。依頼も徐々に入り始めており、青年社長は「仕事を通じて障害者の自立に結びつけたい」と意気込んでいる。

 株式会社「革靴をはいた猫」の社長を務める魚見航大さん(23)。龍谷大で障害者との共同活動に取り組む学生団体に所属し、深草キャンパス(同区)のカフェで知的障害者や精神障害者と一緒に働いた。活動を通じて「障害者がもっと活躍できる場所をつくりたい」との思いを強くした。

 カフェの運営に携わっていた社会福祉法人「向陵会」(向日市)の職員に相談したところ、「靴磨きはどうか」と勧められた。大阪には靴磨きの専門店があり、高い技術で評判を集めていることを知った。障害者にとって精神的な負担が少なく、技能も磨きやすいと考えた。まずは自らがノウハウを身に着けようと、大阪の専門店で1年間修業。龍谷大の教員らから資金支援を得て、卒業前日の今年3月に起業した。

 メンバーは、伏見区にある向陵会の就労移行支援施設を利用する知的障害者と精神障害者の計5人。いずれも20代の若者だ。魚見さんの指導で、ワックスやウイスキーを駆使し、靴の表面を鏡のように磨き上げる技術を習得。龍谷大の学生スタッフとともに生命保険会社や金融機関、伏見区役所などに出向き、靴磨き職人として働いている。

 水田奈那さん(21)=向日市=は「靴をぴかぴかにするのがやりがい」と笑顔で話し、藤井琢裕さん(26)=同市=も「お客に『すごい』と言ってもらえるとうれしい。この仕事を続けたい」と意欲を語る。魚見さんは「靴磨きの仕事を通し、与えられる存在から、与え、分かち合う存在に成長してもらいたい」と期待している。

 料金は1足千円。問い合わせは同社075(935)0160へ。

【 2017年08月05日 13時03分 】

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