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大学と警察が連携、防犯企画 京都、芸術や心理学生かす

不審者の視点から幼児向けの防犯絵本を制作した嵯峨美術大の学生たち(京都市右京区)
不審者の視点から幼児向けの防犯絵本を制作した嵯峨美術大の学生たち(京都市右京区)

 京都市右京区内の大学に通う学生が、犯罪や事故の防止に向けた活動を続けている。右京署との連携協定に基づく一環で、芸術を生かした防犯教育や、犯罪心理学を応用した現状分析など大学での学びを地域の安全につなげようとさまざまな企画に取り組んでいる。

 協定は、地域の防犯意識向上を目指し、2015年から同署が地元の大学と締結している。これまでに区内にある全5大学のうち、3大学(嵯峨美術大、京都学園大、京都光華女子大)と結んだ。9月には、残る京都外国語大と花園大とも協定書を交わす。

 嵯峨美大では、デザイン学科の講義に署員が講師として参加している。学生は犯罪発生状況や防犯の心構えを学んだ上で、警察活動への提言をまとめている。優秀な提案は、右京署の防犯活動に反映されている。

 昨年は、夕方や夜間に子どもへの声かけ事案が多い点に着目し、幼児向けの絵本制作を企画した。女の子を連れ去ろうとする不審者を不気味なイラストで描き、防犯ブザーや大声で周囲に被害を知らせる重要性を表現した。絵本は今秋に完成予定で、同署が防犯活動に活用する。

 同大学2年米谷美紅さん(20)は「絵本制作を通じて犯罪被害が人ごとではなくなった。親子で防犯を学ぶ機会にしてほしい」と話す。

 京都光華女子大は、9月から心理学科の授業に署員を招き、性犯罪被害者の支援や地域の犯罪分析を始める予定だ。竹西正典教授(社会心理学)は「現場の警察官から声を聞く機会は少なく、学びの質が上がる」と期待する。また、京都学園大では、学生が学内で自転車の施錠を呼び掛け、盗難防止に取り組んでいる。

 右京署は「若い視点を生かし、犯罪を一つでも減らしたい」としている。

【 2017年08月19日 21時50分 】

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