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ウマも似た世界見ている 京大が識別方法確認

タッチパネルに示された図形認識の課題に答えるウマ(京都大霊長類研究所提供)
タッチパネルに示された図形認識の課題に答えるウマ(京都大霊長類研究所提供)

 ウマの図形の識別方法は、ヒトなど他の哺乳類と似ていることが、京都大霊長類研究所の友永雅己准教授や松沢哲郎教授などの実験から分かった。環境や体の形状によらず、見ている世界がよく似ていることを示す結果で、英科学誌バイオロジー・レターズで26日発表した。

 ウマは視力が0・8程度で、目が側頭部にあり、両目を使った立体視ができる範囲が狭いことは分かっている。一方、○や×などの図形をどのように認識しているかは不明だった。

 グループは、岐阜県内の乗馬施設で飼育するウマ3頭について、八つの図形の識別能力を調べた。実験はタッチパネルを用いて行われ、最初に示された図形と同じだと認識する図形をウマが口で押して回答した。

 分析の結果、「○」や「S」など曲線型、「□」や「H」などの水平線・垂線型、「×」や「△」などの斜線型の各図形について、同じ型では似た形と認識しており、先行研究のあるヒトやイルカ、チンパンジーと似ていた。ヒトでは最初に図形の輪郭を見る傾向があるのに対し、ウマは図形内部に注目しているという違いも確認できた。

 友永准教授は「イルカは水中で暮らしており、視力が0・1しかない。一方、ウマは開けた場所に生息し、視覚の依存度も大きく違うはずなのに、見ている世界は似ているというのが興味深い」と話している。

【 2015年11月26日 12時20分 】

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