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新たな脅威、琵琶湖に外来ナマズ 県水産試験場が生態調査

瀬田川や琵琶湖で増加しており、生態の解明が急がれるチャネルキャットフィッシュ=滋賀県水産試験場提供
瀬田川や琵琶湖で増加しており、生態の解明が急がれるチャネルキャットフィッシュ=滋賀県水産試験場提供

 琵琶湖の生態系の新たな脅威となっている特定外来生物「チャネルキャットフィッシュ」(アメリカナマズ)について、滋賀県水産試験場(彦根市)が生態の解明を進めている。同ナマズは瀬田川や南湖で捕獲が相次ぎ、捕らえた個体の大型化が報告されている。今後、効率的な駆除へ向けてさらにデータを集めていくという。

 同ナマズは北米原産。成魚は体長1メートルを超えることもあり、エビや小魚を食べる。鋭いヒレを持つため、漁網にかかった際に漁師が負傷するなど被害も出ている。県内では2001年に長浜市沖の琵琶湖で初めて発見され、11年には幼魚が見つかり、繁殖も懸念されている。

 近年は特に瀬田川での増加が目立っている。同試験場によると、14年度は35匹、15年度も25匹が捕獲された。捕獲個体を調べてみると、12年の平均体長は25・6センチだったが、15年は同41・5センチと年々大型化していることがわかった。

 同試験場では、15年度に衛星利用測位システム(GPS)を使った調査や飼育実験に取り組んできた。捕獲個体に発信器を付けて瀬田川に放流する調査では、日中は水深5、6メートルの下流にいるが、日が暮れると上流の浅い水域に移動していることを確認。えさを求めて移動しているとみられるという。

 捕獲地点の川底の地形も調べ、岩礁地帯が多いこともわかった。調査を担当した臼杵崇広専門員は「今後は季節による移動や、産卵、繁殖行動などのデータも集め、効率的な駆除技術の開発につなげていきたい」と話している。

【 2016年03月03日 23時01分 】

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