出版案内
福祉事業団
47NEWS

クマ殺処分、多すぎる? 京都府と自然保護団体対立

京都府内に生息するツキノワグマ(野生動物保護管理事務所提供)
京都府内に生息するツキノワグマ(野生動物保護管理事務所提供)

 京都府が絶滅寸前種に指定するツキノワグマの殺処分の在り方をめぐって、自然保護団体と府の間で意見が分かれている。府が2015年度に許可した殺処分数は西日本で最多の41頭。保護団体の「日本熊森協会」(兵庫県西宮市)は「多すぎる」と批判し、府に改善を求める要望書を提出した。府は、クマの生息数が増えていることや、他の獣害対策とのバランスから「殺処分は適切」と主張している。

 クマが人家の周辺に出没したり、果樹に被害を及ぼしたりした場合、都道府県は捕獲や殺処分を許可できる。同協会によると、15年度の近畿各府県の殺処分数は兵庫県18頭、滋賀県1頭で、その他は0頭。

 同協会は要望書で府に対し「殺処分する前に、集落に出てこないよう、クマが餌にする柿の木にトタンを巻いて登れなくするなど、防除策を取るべき」と指摘。イノシシやシカ用のわなに掛かる誤捕獲が多いことも問題視し、対策としてわなの大きさに関する規制の強化を求めた。

 一方、府によると、クマの推定生息数は12年時点の500頭から15年に900頭に増え、12年度は515件だった目撃件数も13年度以降は毎年1千件を超えているといい、「人や農作物の安全を考えると、一定の処分はやむを得ない」と主張。わなの大きさの規制についても「小さくすれば本来の目的であるシカなどの捕獲効率が落ちる」と否定的だ。

 ただ、協会側が提案する防除策については必要性を認め「一気に行うことは難しいが、出没頻度の高い地域から重点的に行えるよう市町村と連携したい」(森林保全課)と前向きな姿勢を示している。

【 2016年03月04日 23時10分 】

ニュース写真

  • 京都府内に生息するツキノワグマ(野生動物保護管理事務所提供)
京都新聞デジタル版のご案内

    環境・科学のニュース

      政治・社会

      前原氏が出馬表明 民進代表選、支持拡大へリベラル包容

      20160825000177

       民進党の前原誠司元外相(衆院京都2区)が、党代表選への立候補を決意した。旧民主党政権時..... [ 記事へ ]

      スポーツ

      錦織、全米OPに意気込み
      五輪銅で充実、挑む初制覇

      20160825000185

       【ニューヨーク共同】リオデジャネイロ五輪のテニス男子シングルスで銅メダルを獲得した錦織..... [ 記事へ ]

      経済

      電力小売りに異業種続々 アミティエも参入、サッカー強化費に

      20160825000150

       今春からの電力小売り全面自由化を受け、新規参入電力会社(新電力)の代理店として電力事業..... [ 記事へ ]

      観光・社寺

      京都・醍醐寺の寺宝展、中国で人気 文化交流一助に期待

      20160825000071

       中国・西安市の陝西(せんせい)歴史博物館で開催中の醍醐寺(京都市伏見区)の寺宝を紹介す..... [ 記事へ ]

      教育・大学

      京都府内公立高 総定員1万2879人 17年度入試

      20160825000161

       京都府、京都市両教育委員会は25日、公立高の2017年度入試の募集定員と日程を発表した..... [ 記事へ ]

      環境・科学

      クマノミ見に来て 京都水族館、日本で見られる6種「洞窟」誕生

      20160825000163

       日本近海で見ることのできる6種類のクマノミを観察できる「クマノミの洞窟」が京都水族館(..... [ 記事へ ]