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カキ殻増殖で困った…学生ら除去、肥料に 京都・天橋立

堆積したカキ殻を除去するボランティアの学生たち。殻を掘り起こした場所は、ヘドロで黒く染まった水がしみ出てきた(宮津市)
堆積したカキ殻を除去するボランティアの学生たち。殻を掘り起こした場所は、ヘドロで黒く染まった水がしみ出てきた(宮津市)

 天橋立の内海・阿蘇海で大量発生するカキ殻が住民を悩ませる中、全国から集まった学生ボランティアがこのほど、阿蘇海に面する京都府宮津市と与謝野町の海岸で大規模な除去作業を行った。殻の処分方法や回収費用が課題だが、若い力が結集し、日本三景のある海の浄化に無償の汗を流した。また、地元でカキを食べて減らす取り組みも始まっている。

 阿蘇海では、昭和30年代に養殖されていたマガキが、約20年前から富栄養化によって増殖。「島」ができるほど殻が堆積し、景観や漁業への被害、悪臭が問題化している。

 こうした中、昨年3月からNPO法人「国際ボランティア学生協会」が殻の回収作業に訪れている。2月22~25日には4回目の作業があり、全国の学生約100人が約80トンの殻を回収した。

 関西大2年の吉田陽哉さん(20)=兵庫県尼崎市=は「殻から出たヘドロで海水が黒くなって大変だった」と話した。殻は肥料にするため近くの農園に運ばれ、生きたカキは海に戻した。一緒に作業した漁師の城崎茂樹さん(60)=宮津市溝尻=は「みるみるうちに殻が減った」と喜んだ。

 天橋立のそばで茶店を営み、「学生たちに刺激された」と語る平木志乃さん(46)=同市文珠=は、観光業者の会のメンバーらと、阿蘇海の天然ガキをガーリックオイルで煮たスペイン料理の「アヒージョ」を土産物として開発中だ。「地元で需要が高まれば漁獲量も増え、少しずつ殻も減る」と意気込む。

 与謝野町金屋の「リフレかやの里」のレストランでは、27日まで金土日曜のランチバイキングでカキご飯を提供している。昆布だしを利かせ、カキの濃厚な味を生かした。青木博料理長(32)は「漁師さんの顔が見える安全なカキ。ぜひ召し上がってほしい」と話している

【 2016年03月10日 11時16分 】

ニュース写真

  • 堆積したカキ殻を除去するボランティアの学生たち。殻を掘り起こした場所は、ヘドロで黒く染まった水がしみ出てきた(宮津市)
  • 地元の天然ガキを使った炊き込みご飯(与謝野町金屋・リフレかやの里)
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