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「不安」の脳内物質を特定 生物進化に関係も

 大脳皮質の層構造を作り出すタンパク質「Reeli(リーリィン)n-Da(ダブ)b1」(Dab1)が統合失調症などの精神疾患や不安情動に関係していることを滋賀医科大の勝山裕教授(神経解剖学)らが突き止めた。このタンパク質の研究が進むと、精神疾患発症の解明や治療法の確立に役立つとしている。英科学誌に発表した。

 実験では、正常なマウスと大脳皮質のDab1が欠損したマウスを用意し、音を鳴らした後に電気が流れる実験箱に入れた。正常なマウスは、箱に入ると体を緊張させるようになった。

 一方、Dab1が欠損したマウスは箱に入っても体は緊張しなかった。統合失調症や自閉症などの症状にもみられる、文脈依存的な記憶の機能低下が起きたことを示した。

 また、マウスは高い場所を嫌がる傾向があるが、高所を橋で渡る行動実験で、Dab1を欠損したマウスは高所を怖がることなく行き来した。Dab1の欠如が不安を低下させていると分かった。

 勝山教授は「不安を感じることで大脳皮質が発達した可能性があり、動物の進化に関係するかもしれない。生物学的にも興味深い結果を得られた」と話した。今後、Dab1の分子機構の解明を目指す。

【 2016年03月17日 12時15分 】

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