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ハス消滅、謎深まる 滋賀県など調査も原因不明

烏丸半島周辺の琵琶湖で、ハスの群生地だった地域を調査する滋賀県と草津市の職員(草津市)
烏丸半島周辺の琵琶湖で、ハスの群生地だった地域を調査する滋賀県と草津市の職員(草津市)

 滋賀県草津市の烏丸半島で名物のハスが姿を消した問題で、滋賀県と市が27日、原因究明のため合同調査を行った。水中の茎や根を採取したが、明確な食害の痕跡などは確認できず、担当者は「さらに謎が深まった」と頭を抱えている。一方で、民間業者の遊覧船が予約を打ち切るなど、観光面での影響が出ている。

 ハスの群生地は約13ヘクタール以上で国内最大規模。例年なら7、8月にピンクの花が一面に咲くが、今年は湖面の葉がほとんど見られない事態となっている。

 水深1メートル近くの半島周辺で、4時間かけて茎や根を採取した。潜水した県職員らによると、水中は泥が厚く堆積していた。ハスの株が少なく、枯れている根も多いという。

 生育不良の原因として、カメやザリガニなどの食害、過剰な繁茂による成長障害の可能性などが取り沙汰されてきた。今回の調査で、食害の跡ははっきり見られなかった。県や市の職員は採取したハスを湖岸に並べて、「これほど朽ちているのは、食害以外の要因では」「土中の環境が悪化している可能性もある」などと話し合った。

 県と市は採取した茎や根を分析し、県外の専門家にも協力を求めながら、調査を続ける方針。市公園緑地課は「これほどの被害が出ていると、原因を改善したとしても、来年すぐ全面的に再生するとは考えにくい」としている。

 市商工観光労政課によると、例年7、8月に約3万8千人の見物客がハス群生地を訪れる。だが今年は県内の花の名所を巡るバスツアーのコースから現地を外す観光業者もおり、減少は避けられない見通し。ボートで遊覧する民間業者の「ハスクルージング」は16日から1カ月間行われる予定だったが、15日に予約受け付けを中止した。予約客には事情を説明し、約950人がキャンセルしたという。運営する畑源さん(49)は「本当に困っている。原因を調べて、再び復活させてほしい」と願っている。

【 2016年07月27日 22時10分 】

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