出版案内
福祉事業団

シカ食害、防ぐには「防護柵を」 滋賀・草津でシンポ

荒廃した森林の生態系を再生させるには約30年が必要と話す日置教授(右から2人目)=草津市下物町・県立琵琶湖博物館
荒廃した森林の生態系を再生させるには約30年が必要と話す日置教授(右から2人目)=草津市下物町・県立琵琶湖博物館

 森の生物多様性について考える「山門(やまかど)水源の森2050シンポジウム」が8日、滋賀県草津市下物町の県立琵琶湖博物館で開かれた。管理の行き届かない森林でシカの食害をどのように防げばいいかについて講演や討論があり、参加した約70人が熱心に聞き入った。

■「土砂流出の可能性」と警鐘

 2050年まで多様な生物が生きる森林を守っていこうと、長浜市西浅井町で自然保全活動に取り組む市民団体「山門水源の森を次の世代に引き継ぐ会」が主催した。

 同会の藤本秀弘理事が「山門水源の森の生態系異変」と題して講演し、「2010年ごろから急激に増えたシカがササやキノコを食べることで下層植生が減少し、土砂流出が起きる可能性がある」と警鐘を鳴らした。

 続いて、京都大の高柳敦講師が、シカは2歳から出産が可能で、少なくとも毎年1頭を産むとした上で、「シカの食害が大きい場所や出現状況を調査し、大規模な防護柵の設置を検討すべき」と指摘した。

 参加者とのパネル討論では、鳥取県の大山で自然保護に取り組む鳥取大の日置佳之教授が「食害などで荒れ果てた森林の生態系を再生させるには約30年が必要になる。そのためには息の長い活動が求められる」と語った。

【 2016年10月09日 12時03分 】

ニュース写真

  • 荒廃した森林の生態系を再生させるには約30年が必要と話す日置教授(右から2人目)=草津市下物町・県立琵琶湖博物館
京都新聞デジタル版のご案内

    環境・科学のニュース

      政治・社会

      衆院解散目前、地元で臨戦態勢 京都や滋賀で活動本格化

      20170923000138

       衆院解散が迫り、各党が公約作りなど選挙準備を本格化させて初の週末となった23日、地元入..... [ 記事へ ]

      スポーツ

      米ゴルフ、松山は振るわず26位
      プレーオフ最終戦第3日

      20170924000013

       【アトランタ共同】米男子ゴルフのプレーオフ最終戦、ツアー選手権は23日、アトランタのイ..... [ 記事へ ]

      経済

      待ってました、京都産マツタケ初入荷 今年は豊作?

      20170923000114

       秋の味覚、マツタケの京都産の初物が23日、京都市中京区の特産品専門店に入荷した。この時..... [ 記事へ ]

      観光・社寺

      北山杉の庭園、人気撮影スポットに 京都駅前地下街

      20170924000014

       北山杉を使った庭園「そらつなぎの庭」が、京都市下京区の京都駅前地下街ポルタ内にあるポル..... [ 記事へ ]

      教育・大学

      「赤ちゃん抱っこ、緊張した」 京都・東舞鶴高生

      20170923000046

       育児について学ぶ授業が22日、京都府舞鶴市泉源寺の東舞鶴高であった。1年生の男女約80..... [ 記事へ ]

      環境・科学

      ヨシの家、見栄え良し 滋賀県立大生が作品を展示

      20170923000025

       観光名所である滋賀県近江八幡市多賀町の八幡堀沿いに、ヨシ原をイメージして滋賀県立大環境..... [ 記事へ ]