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野菜かす液肥で栽培…エコな京野菜発信 京都・亀岡

野菜かすで作った液肥を用いて、春菊を育てる若手農家ら(亀岡市保津町)
野菜かすで作った液肥を用いて、春菊を育てる若手農家ら(亀岡市保津町)

 京都府亀岡市在住の若手農家が、スーパーで余った野菜かすを液体肥料に変え、再び野菜を育てるプロジェクトに乗り出した。収穫物は店頭に戻し、「エコな京野菜」として販売する珍しい試みだ。環太平洋連携協定(TPP)の発効が見通せない中、販路を確保する狙いもある。

 プロジェクトは、20~60代の専業農家約10人が取り組む。食品リサイクルのマツダ(神戸市)に液肥作りを依頼する。当面は、兵庫県の大型量販店と連携し、野菜かすの提供を受けたり、出来上がった野菜を販売したりする予定。

 野菜を発酵させた液肥は、アミノ酸が豊富に含まれ、農作物の成長を促す効果などがあるという。これまで燃焼処理していた残りかすを有効活用することで、環境への負荷も減らす。TPPなど貿易自由化を踏まえ、農家にとっては販路を担保できるメリットもあるという。

 各農家が所有する市内の田畑計約2ヘクタールで、ブロッコリーやサニーレタス、菜の花、そら豆、ネギなどを栽培する。保津町のビニールハウスでは10月に液肥をまき、すでに春菊を育て始めている。大井町の江南陽平さん(30)は「野菜で野菜を育てる面白い試み。エコな手法で商品に付加価値が付き、京野菜をよりPRできる」と期待を寄せる。

 今後、提携する店舗を増やし、米作りなどにも応用したい考えで、販売する野菜のブランド化も検討する。

 プロジェクトを企画した農事組合法人「ほづ」の上田潤さん(39)=保津町=は「野菜を作って売ることが農家の仕事。若手を中心に、販路を拡大する取り組みにどんどん挑戦したい」と意気込む。

【 2016年11月26日 10時12分 】

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