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暖冬影響? 水鳥の姿激減 滋賀・草津の琵琶湖岸

琵琶湖岸で餌をついばむ水鳥。湖面にはほとんど姿が見られない(草津市志那町)
琵琶湖岸で餌をついばむ水鳥。湖面にはほとんど姿が見られない(草津市志那町)

 今冬、滋賀県草津市の琵琶湖岸に飛来する水鳥が激減している。「冬の使者」と呼ばれる渡り鳥コハクチョウは2015年度に累計で251羽が確認されたのに対し、今シーズンはわずか3羽のみ。湖面を埋めるはずのカモやオオバンも少なく、地元の愛鳥家たちは「さみしい限り。ここの冬が冬らしくない」と気をもんでいる。

■コハクチョウ3羽、琵琶湖全体では例年並み

 「一目見ただけで水鳥が少ない。訪れた人からも『今年はどうなっているの?』と心配される」。環境ボランティア団体「草津湖岸コハクチョウを愛する会」の吉岡美佐子理事長(69)はそう打ち明ける。

 同会の調べによると、コハクチョウは3羽が1月8日に初めて飛来したきり、姿を見せていない。05年度にはのべ5415羽が飛来したが、その後は減少傾向。今季は低調ぶりに拍車が掛かり、過去10年で最少だった12年度(のべ79羽)を下回るペースだ。カモ科の水鳥も昨年度は1日に計2千~4千羽が確認されたが、今季の最多は12月20日の1729羽。千羽前後いたクイナ科のオオバンは100羽にも満たない。

 減少の大きな原因として挙げられているのは、1月上旬まで続いた暖かい気候だ。湖北野鳥センター(長浜市)は「暖冬で、北陸などで雪が少なかったことが影響しているのかもしれない」と指摘し「この大雪を受けて移動してくるものもいるのでは」とみる。コハクチョウは琵琶湖全体では例年並みの400羽以上が確認されている。草津に寄りつかない一因には、琵琶湖の水位が高く餌となる水草が食べられないことも考えられ、同センターは「高島などの餌の状況が良ければ、草津まで行かない可能性もある」と話す。

 草津市志那町にある観察所には、カメラを手にした人たちが連日訪れている。同会は鳥インフルエンザへの正しい理解を呼びかけつつ、「ここは数メートルの距離から水鳥を見られ、景色もきれいな場所。コハクチョウを楽しみにしている人も多い。雪も降ったので、飛んできてくれたら」と願っている。

【 2017年01月19日 09時21分 】

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