出版案内
福祉事業団
京都新聞AR

琵琶湖の伝統漁「やな」ピンチ 空梅雨で川干上がり、アユ上らず

下流(左)に向かってアーチを描くように設置された安曇川のやな。川は干上がり、水をせき止める「す」(手前)は取り外されている=高島市安曇川町北船木
下流(左)に向かってアーチを描くように設置された安曇川のやな。川は干上がり、水をせき止める「す」(手前)は取り外されている=高島市安曇川町北船木

 川をせき止め、琵琶湖から上ってきたアユを生け捕りにする滋賀県の伝統漁法「やな」が記録的な不漁となっている。今年は遡上(そじょう)が遅れた上、ピークとなる5月以降に雨が少なく、アユが上るほどの水量が川にないからだ。近畿地方は空梅雨が続き、漁業者は「早く雨が降ってほしい」と願っている。

 高島市の安曇川に設置されたやなは、水をせき止める「す」が外され、稼働していない状態が続く。やながある河口付近は川が干上がり、白く乾いた川底の石が広がっている。

 やなを運営する北船木漁協の木村常男組合長(69)は、「例年ならこの時期までに20トンくらい取れるが、まだ2~3トン。私が知る限り、過去にこんなことはなかった」とあきれたように話す。

 県水産課によると、県内では安曇川のほか石田川、知内川(以上高島市)、姉川、田川(以上長浜市)、天野川(米原市)の5河川にやなが設置されているが、どこも渇水で不漁という。

 アユは川の水が雨で増えると活発に上がってくる。だが県内は5月から雨が少なく、同月の降水量は平年の約半分にとどまった。6月も同様で、7日に近畿の梅雨入りが発表されて以降もほとんど雨が降っておらず、川はやせ細っている。

 アユは成長した群れから接岸し、3~4月から川を上り始める。今年はアユの成育が遅く、春の遡上が少なかったことも不漁の一因という。

 県水産課は「雨が降って川の水が増えればアユは上ってくると思うが、まだ小さい魚が多いと聞くので、例年並みに取れるかどうかは分からない」と話す。

 彦根地方気象台によると、県内は21日にまとまった雨が降る見込みで、以降は梅雨らしい天気になるという。

【 2017年06月20日 08時54分 】

ニュース写真

  • 下流(左)に向かってアーチを描くように設置された安曇川のやな。川は干上がり、水をせき止める「す」(手前)は取り外されている=高島市安曇川町北船木
京都新聞デジタル版のご案内

    環境・科学のニュース

      政治・社会

      住宅火災で高齢男女死亡
      東京・練馬

      20180524000224

       24日午後8時5分ごろ、東京都練馬区錦1丁目の2階建て住宅から出火し、1階約30平方メ..... [ 記事へ ]

      スポーツ

      エンゼルス大谷は3打数2安打
      ブルージェイズ戦

      20180525000012

       ▽ブルージェイズ―エンゼルス(24日・トロント) エンゼルスの大谷は「5番・指名打者」で..... [ 記事へ ]

      経済

      スバル、初のEVはフォレスター
      主力車で環境対応

      20180524000102

       SUBARU(スバル)が、2021年に発売する初の電気自動車(EV)をスポーツタイプ多..... [ 記事へ ]

      観光・社寺

      京町家「長江家」復元完成 手続き簡素化の市制度初

      20180524000196

       京都市下京区の京町家「長江家(ながえけ)住宅」で、内装を150年前の建築当時の姿に近づ..... [ 記事へ ]

      教育・大学

      iPS細胞から免疫機能高める細胞作製 京大グループ発表

      20180524000201

       ヒトiPS細胞(人工多能性幹細胞)から、免疫細胞を活性化させるリンパ球のような働きを持..... [ 記事へ ]

      環境・科学

      原発再稼働、地元同意対象拡大を
      福井の市民団体が協定締結要

      20180524000145

       脱原発などを訴える福井県の市民団体が24日、原発再稼働時の「地元同意」の対象を、原発か..... [ 記事へ ]