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山中教授、iPS創薬に期待 治験前、京都で講演

講演でiPS細胞を使った創薬の臨床応用への期待を語る山中教授(京都市左京区・ロームシアター京都)
講演でiPS細胞を使った創薬の臨床応用への期待を語る山中教授(京都市左京区・ロームシアター京都)

 京都大iPS細胞研究所所長の山中伸弥教授が5日、京都市左京区のロームシアター京都で講演し、来月にも始まるiPS細胞(人工多能性幹細胞)を使った希少難病の創薬に向けた治験について、「患者への有効性や副作用についてはまだ分からないが、研究段階では期待を持てる効果が出ている」と語った。

 山中教授は、iPS細胞による医療では、組織を作って移植する再生医療とともに、病態を再現して多くの化合物の効果を試す創薬応用が二本柱と強調。創薬分野で応用に近い事例として、筋肉の中に骨が生じる希少難病「進行性骨化性線維異形成症(FOP)」の治療薬を挙げ、「『一日も早く薬を』という患者さんの心の叫びを受けた研究。何とか効果があることを祈っている」と述べた。

 また、運動神経が変性して全身の筋力が低下する難病「筋萎縮性側索硬化症(ALS)」の治療薬候補が見つかったことに、「これをとっかかりにして克服したい」と述べ、早期実用化への期待感を示した。

 講演では、理化学研究所などが行っている目の難病「加齢黄斑変性」の患者への手術なども紹介。京大iPS細胞研の教職員の安定雇用や研究環境の改善のため、寄付の重要性も語った。講演会は京都東山ロータリークラブが創立50周年を記念して開催し、約2千人が集まった。同クラブは300万円を同研究所に寄付した。

【 2017年08月05日 23時20分 】

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