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iPSで不妊マウスに子 京大など成功、染色体正常に

性染色体変異マウスからの子どもの誕生
性染色体変異マウスからの子どもの誕生

 通常は2本の性染色体が3本ある不妊マウスから正常なiPS細胞(人工多能性幹細胞)を作り、子どもを誕生させることに、京都大医学研究科の斎藤通紀教授や大田浩助教と、英国の共同研究グループが成功した。iPS細胞を作製する過程で、一定の割合で1本の性染色体がなくなり正常なiPS細胞ができた。通常より染色体が多いために起こる病気の治療法開発などにつながる成果で、米科学誌サイエンスで18日発表する。

 性別を決定する役割を担う性染色体は通常、両親から1本ずつを引き継ぐ。ただし、受精卵ができる段階で3本になることがあり、その状態で生まれると不妊などの症状が出ることがある。

 グループは、性染色体が3本あるために無精子症などが起こる男性の病気「クラインフェルター症候群」をマウスで再現し、その皮膚細胞からiPS細胞を作製すると、12%の細胞で性染色体の1本がなくなり2本のiPS細胞ができることが分かった。性染色体が3本のiPS細胞から精子は作れないが、2本の場合は可能で、人工授精によって健康な子どもが生まれた。

 クラインフェルター症候群や、性染色体以外の特定の染色体が3本あるために発症するダウン症の患者の皮膚細胞からiPS細胞を作ると、約1%の割合で染色体が2本になることも確かめた。斎藤教授は「iPS化によってなぜ性染色体が3本から2本になるかは不明だが、染色体や遺伝子の変異を原因とした不妊の研究基盤となる」と話している。

【 2017年08月18日 03時00分 】

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