出版案内
福祉事業団

卵子の元、ES細胞から作る 京大、マウスで仕組み解明

卵母細胞のできる過程
卵母細胞のできる過程

 卵子の元となる「卵母細胞」ができるのに必要なビタミンなどを、京都大医学研究科の斎藤通紀教授と大学院生の宮内英孝さんらがマウスのES細胞(胚性幹細胞)を使って突き止めた。ヒトiPS細胞(人工多能性幹細胞)から卵母細胞を作る技術に応用できる可能性がある。国際科学誌に19日、発表した。

 卵子と精子はいずれも「始原生殖細胞」からできる。しかし始原生殖細胞から卵子や精子になるのに必要な因子が不明なため、卵巣や精巣の細胞と一緒に培養する必要があった。

 グループは、増殖させた始原生殖細胞が次の段階である「卵母細胞」になるために必要なタンパク質などを検索。結果、骨形成因子BMPとビタミンAを受精後10~12日に加える必要があると判明した。卵母細胞が卵子になるのに必要な特殊な細胞分裂「減数分裂」の開始も確認できた。BMPとビタミンAを加えるタイミングがずれると、正常な発生はなかった。

 今後は、卵母細胞から卵子になる過程に必要な因子や、精子の元となる細胞のできるメカニズムを解明したいという。斎藤教授は「ヒトとマウスでは発生の仕組みで違いがある」とした上で、「ヒトの生殖細胞を試験管内で作る技術にも応用したい」としている。

【 2017年09月19日 20時20分 】

ニュース写真

  • 卵母細胞のできる過程
京都新聞デジタル版のご案内

    環境・科学のニュース

      政治・社会

      集団登校に車、児童ら6人けが
      大阪・枚方の小学校前

      20171018000034

       18日午前8時10分ごろ、大阪府枚方市上野1丁目の市立殿山第一小学校前で、集団登校の列..... [ 記事へ ]

      スポーツ

      ヤンキース田中、第1戦の雪辱へ
      明朝先発、リーグ優勝決定S

      20171018000020

       【ニューヨーク共同】米大リーグ、ヤンキースの田中将大投手は17日、本拠地ニューヨークで..... [ 記事へ ]

      経済

      NAFTA年内合意断念
      関税ゼロ基準で対立

      20171018000010

       【ワシントン共同】米国、カナダ、メキシコの3カ国は17日、北米自由貿易協定(NAFTA..... [ 記事へ ]

      観光・社寺

      原発廃止のメッセージ、写真に託す 福島出身の男性、京都で展示

      20171018000023

       京都や滋賀で会社員時代を過ごした福島県浪江町出身の写真家・高木成幸さん(74)=東京都..... [ 記事へ ]

      教育・大学

      不登校の子、どう自信取り戻す? 京都・亀岡で教員研修

      20171018000040

       京都府乙訓教育局管内の小・中学校の養護教員を対象にした研修がこのほど、亀岡市南つつじケ..... [ 記事へ ]

      環境・科学

      ドングリ少なくクマ出没多発か 滋賀県が注意予測

      20171017000172

       滋賀県は17日、今秋の湖北、湖西地域におけるツキノワグマの出没について「比較的多くなる..... [ 記事へ ]