出版案内
福祉事業団
京都新聞AR

揺さぶられっ子、虐待疑い慎重に 法学者や医師ら指摘

揺さぶられっ子症候群と虐待の関係を検証し直す必要性を議論したシンポジウム(京都市南区・龍谷大響都ホール)
揺さぶられっ子症候群と虐待の関係を検証し直す必要性を議論したシンポジウム(京都市南区・龍谷大響都ホール)

 子どもを激しく揺さぶることで脳に損傷が生じるとされる「揺さぶられっ子症候群(SBS)」の科学的妥当性を検証するシンポジウムが10日、京都市南区の龍谷大響都ホールで開かれた。法学者や医師らが事故などで同様の損傷が生じる事例を基に、虐待を疑う際には慎重さが必要と指摘した。

 SBSは、虐待を裏付ける根拠とされるが、欧米では因果関係を疑問視する声も出ている。日本でもSBSを改めて考えようと、同大学犯罪学研究センターが開催した。

 甲南大の笹倉香奈教授は1970年代にSBSの仮説が提唱され、90年代の欧米では、仮説を根拠に虐待が立件されるようになったと説明。一方で90年代から欧米では、SBSの科学的信頼性への批判が起こっているとして「日本の医師や弁護士も海外の現状を知る必要がある」と話した。

 米ウィスコンシン大のキース・フィンドレイ准教授は、米国の小児科学会が2009年に、事故や病気もSBSのような損傷の原因になるという見解を出したことを紹介。「子どもは虐待されるべきではない。同時に無実の人が刑務所に送られるべきでもない」と述べた。

【 2018年02月11日 10時27分 】

ニュース写真

  • 揺さぶられっ子症候群と虐待の関係を検証し直す必要性を議論したシンポジウム(京都市南区・龍谷大響都ホール)
京都新聞デジタル版のご案内

    環境・科学のニュース

      政治・社会

      京大立て看撤去「表現の自由脅かす」 出身弁護士連名で声明

      20180522000161

       京都市の屋外広告物条例に違反するとして、京都大が吉田キャンパス(左京区)の周辺で立て看..... [ 記事へ ]

      スポーツ

      日本、意図的な指示また否定
      「言葉足らずだった」

      20180522000202

       日本大広報部は22日、アメリカンフットボール部の宮川泰介選手が記者会見を行ったことを受..... [ 記事へ ]

      経済

      4K録画テレビ、18年秋に発売 三菱電機、京都で開発

      20180522000167

       三菱電機は22日、今年12月に高精細映像の4K・8Kの衛星放送が始まるのに合わせ、今秋..... [ 記事へ ]

      観光・社寺

      ビーチブランコ、夕日ケ浦海岸にお目見え 京都・京丹後

      20180522000034

       京都府京丹後市網野町の夕日ケ浦海岸に、ビーチブランコ「ゆらり」が今年もお目見えし、観光..... [ 記事へ ]

      教育・大学

      自主撤去タテカン、これが「表現」 京都市立芸大で展示会

      20180519000121

       景観や安全性を理由とした撤去騒動が起こっている京都大の名物「立て看板」の展示会が19日..... [ 記事へ ]

      環境・科学

      京都・宮津沿岸にミナミハンドウイルカ 海洋高生ら調査奮闘

      20180522000204

       京都府宮津市上司の海洋高の生徒たちが、先月から宮津市の沿岸に出現しているミナミハンドウ..... [ 記事へ ]