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震度6弱の地震

 きのうは職場や学校に行けなかった人も多いだろう。月曜の朝、鉄道など関西のインフラを直撃した最大震度6弱の地震。大丈夫だった? 大変だったね-会う人ごとに、そんな言葉を掛け合いたくなる今朝である▼止まった列車やエレベーターに閉じ込められた人は、不安な時間を過ごしたことだろう。小欄の筆者は駅のホームにいたのだが、混雑の中にも周囲の人々にはどこか落ち着きがあって、おかげでこちらも冷静になれたように思う▼とはいえまだ安心するわけにはいかない。2年前の熊本地震では、最初の揺れより大きな揺れが次に来た。スマホ以外での家族の連絡方法や避難路の確認、家具の固定、近所の要支援者への声掛け。自分自身がおろそかにしていることの数々である▼震源地の大阪府北部では、温泉施設の煙突が折れたり、ブロック塀が倒れたりした。近年は放置空き家が京滋を含めて各地に増え、倒壊してがれきが道路をふさぐなどの恐れも指摘される▼長く人が住まない木造家屋は、見た目より傷みが進んでいる場合があるという。防災の話はどうしても説教臭くなってしまうが、身近な街の安全点検に生かしたい▼きのうは大丈夫だった?-という会話こそが、何より防災のきっかけになる。気付いたことをお互いに話し合いたい。

[京都新聞 2018年06月19日掲載]

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