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彦根地方気象台(彦根市)

自然残る環境で、100年以上も観測
データの解析をする予報官ら(彦根市)
 1932(昭和7)年に建てられた、歴史を感じさせる庁舎の階段を上った先には、目の前をさえぎるものがない、気持ちのいい展望が開けていた。
 訪れた当日はあいにくの雨だったが、4階の屋上からは伊吹山が遠くにかすみ、彦根城の天守閣が乳白色のもやに包まれた幻想的な風景を見ることができた。
 案内してくれた気象情報官の加藤真司さん(51)も「自然の残る、この観測環境の良さを知ってほしい」と胸をはる。
 こちらでは、100年以上前から同じ場所で観測を続けている。このようなケースは全国的にも珍しいという。
 芝生に囲まれた露場(ろじょう)では、雨や雪を感知する感雨器(かんうき)や温度や湿度を測る通風筒(つうふうとう)などが置かれ、観測したデータを現業室と呼ばれる部屋に送っている。部屋では、壁に天気図が張られ、予報官らがデータの解析をしている。
 刻々と送られてくるデータの多さに圧倒される。情報量の豊かさに、天気予報の精度の高さを垣間見ることができた。
〈見学メモ〉 彦根市城町(JR彦根駅からバスで約15分)。平日の午前9時〜午後4時。要予約。無料。問い合わせは総務課・TEL0749(23)2582。

雨量計などが置かれる露場

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