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原宮喜本店(彦根市) 

従業員3人、手作りしょうゆの魅力
たるの中で熟成されたしょうゆ(彦根市原町・原宮喜本店)
 近くには東海道新幹線が走り、名神高速道路の彦根インターチェンジもありながら、旧中山道沿いに建つ醸造所はひっそり。薄暗い作業場から出てきた浦野朗さん(32)が法被姿で出迎えてくれた。
 1818年に創業されたしょうゆ醸造元。伊吹山系の伏流水を用い、3年間たるで寝かせた天然熟成のしょうゆが自慢だ。従業員3人と小規模ながら、手が空いていれば見学を受け入れ、手作りの魅力を伝えている。
 しょうゆは小麦、大豆、塩、水と種こうじが原料=写真。蒸した大豆と炒(い)った小麦に種こうじを混ぜ合わせてしょうゆこうじを作る。これを熟成させた「もろみ」を絞り、黒糖やはちみつなどを加えて同店の「かくみや醤油」となる。
 見学後には試食会。しょうゆの豊かな風味が野菜やとうふを引き立てる。この日は浦野さんがおわんにしょうゆを数滴垂らしただけの「お湯割り」を勧めてくれた。吸い物にできそうなほど、深い味わいが口の中に広がる。
<見学メモ> 彦根市原町(JR彦根駅から徒歩約30分、タクシー・バスで約10分)。仕込みや醸造などの工程見学に約1時間半。月曜〜土曜の日中。見学は事前に問い合わせが必要。無料。TEL0749(23)6600。

しょうゆの原料