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西堀栄三郎記念 探検の殿堂(東近江市)

南極体験 先人の情熱に震える
風が吹き付けると体感温度は一段と下がる(東近江市横溝町)
 バナナでくぎを打つ。30代半ばの記者にはたまらなく懐かしい記憶である。1980年代にテレビのCMでよく放映されていた光景だ。それが体験できるとあって、小学生のころに戻ったような気分でマイナス25度の世界に突入した。
 1994年、地元東近江市にゆかりのある、第1次南極越冬隊長を務めた京都出身の探検家・故西堀栄三郎氏を記念して開設された。来館者のほとんどが体験するのが南極体験ゾーンだ。
 初めて入ったマイナス25度の世界は思っていたより厳しかった。1分もしないうちに、服に覆われていない手や顔がこわばってきて、じっとしていられず、思わず足踏みをする。昭和基地を再現した部屋に入ると、約0度なのに温かく感じてしまうほどだ。
 2階では、近代の日本人探検家50人を紹介している。最上徳内や間宮林蔵から西堀栄三郎、植村直己へとつながる冒険の歴史を眺めていると、未開の地へと熱く血をたぎらせた探検家の情熱に心が熱くなる。
〈見学メモ〉東近江市横溝町(近江鉄道「八日市駅」からバスで約20分)。月曜日を除く午前9時半〜午後5時。祝日の場合は開館で、翌日休館。予約不要。大人(高校生以上)300円、小人(中学生以下)150円。南極体験は大人400円、小人200円。問い合わせはTel:0749(45)0011。

バナナでくぎを打つ。何本打ってもびくともしない固さ

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