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島津創業記念資料館(京都市中京区)

「技術立国」支えた情熱に感嘆
展示品の形の美しさに感心する人が多いという(京都市中京区)
 歴史を感じさせる木製の大きな足踏み式旋盤やぐるぐると渦を巻きながらつながるガラス管があるかと思えば、精巧な人体模型が展示ケースの中にたたずむ。館内には好奇心を刺激する展示物が所狭しと並んでいた。
 高瀬川のほとりに建つ資料館は、島津製作所の創業初期に初代・2代の島津源蔵が住み暮らしていた建物だ。白壁に瓦屋根、窓の上部にステンドガラスがはめ込まれた和と洋が調和したモダンなデザイン。創業100年を記念して1975(昭和50)年オープンした。創業以来、製造してきた理化学器械や標本、医療機器など約600点を展示する。日本の科学技術発展へと志を燃やした、先人の情熱を感じることができる。
 1階展示室には舶来品賛美の時代に一世を風靡(ふうび)し「レントゲンの島津」の地位を確立した1918(大正7)年製造の医療用エックス線装置「ダイアナ号」がその巨体を鎮座している。彫刻がほどこされたタンスのような外観やその仕組みなど、現在の製品との違いも面白い。
〈見学メモ〉京都市中京区木屋町二条南(地下鉄東西線「京都市役所前駅」から徒歩約2分)。水曜日を除く午前9時半〜午後5時。祝日の場合は開館。予約不要。大人300円、中高生200円。問い合わせはTel:075(255)0980。

大正7年製造の医療用X線装置「ダイアナ号」

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