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ショウガ入りみつでさっぱりと

はちみつ加え歯ごたえよく
みたらし団子を思い出させるような、しょうゆみつ。冷たく冷やして、つるりんと、召し上がれ
 残暑が続くと、さっぱりとした甘いものがほしくなりがちだ。そんな時にお薦めなのがくずきり。高家昌昭さんは「本来は黒みつと合わせますが、今回はしょうゆとショウガ汁で作るさっぱりとしたみつでいただきましょう」と提案する。
 生地は一人分ずつ蒸して作ることになるが、全体的には生地作りもみつも簡単だ。テングサが原料で、さっくりとした食感が楽しめるところてんと違い、くずが原料のくずきりはぷるぷるとした弾力のある生地が特徴。さらにはちみつを入れることでより食感が楽しめる。
 「はちみつを入れると粘りが出て歯ごたえがよくなります。またみつに砂糖を入れてしっかりとした甘さをつけているので、生地には、はちみつのほんのりとした甘さで仕上げる意味もあります」。いろんな種類のはちみつがあるが、お薦めはレンゲ。ミカンも香りが独特の楽しめる。
 生地に入れる水は300ミリリットルが基本で、10ミリリットルを増減して好みの堅さに調節しよう。耐熱容器に1人分ずつ蒸すのは、生地の厚さを統一するため。「生地を容器の底から5ミリの高さになるまで注いでください」。蒸すと白濁していた生地が半透明に変わる。レシピでは蒸す時間の目安を約5分間としているが、途中で何度か様子を見よう。「蒸し器のふたを何度開けても、蒸し過ぎても、いずれも心配することはありません。ちょっと長めに蒸すと、弾力が出ますよ。ご家庭によって火力が異なるので、調整してください」
 蒸し上がったら、容器ごと水につけ、こてなどを使って生地を取り出そう。5ミリ幅で等間隔に切ったら、少し水気を含ませたまま容器に盛ろう。「水気を完全に切ったら、くっついてしまいます。できあがりが一番おいしい。氷水などにつけて冷やしてください。時間がたつと生地が老化するので、冷蔵庫で冷やすなら1、2時間を限度に召し上がってくださいね」。わらびもちとも違って、もっちりぷるぷる。食感の違いを楽しむのも一向だ。

レシピ【映像はこちら

写真A(上)と写真B
 【材料5人分】生地(くず粉100グラム、水300ミリリットル、はちみつ大さじ21/3=50グラム)みつ(水50ミリリットル、薄口しょうゆ小さじ5=30ミリリットル、上白糖50グラム、ショウガの搾り汁小さじ1/2)
 【作り方】
 (1)みつを作る。鍋に水、薄口しょうゆ、上白糖、ショウガの搾り汁を入れ、弱火にかけ、軽く沸騰させる。水を張ったボウルに鍋ごと入れ、粗熱を取る。
 (2)生地を作る。ボウルにくず粉、はちみつと、水2/3量を入れ、しっかり混ぜ合わせ、網でこす。残った水で溶け残ったくず粉などを洗いながら、混ぜ入れる。
 (3)水をくぐらせた耐熱性容器に、高さ5ミリ(1人分)になるまで(2)を注ぐ。約5分間蒸し、生地が半透明=写真=になったら取り出す。
 (4)(3)を容器のまま水にさらし、粗熱を取る。こてを使って容器から取り出し、包丁で5ミリ幅に切る。(3)(4)を人数分、繰り返す。
 (5)容器に1人分ずつ盛り、みつをかけてできあがり。

ワンポイント

「簡単にできます。ぜひご家庭で作って楽しんでください」と高家さん
みつの材料に薄口しょうゆを使うのは京風で色をきれいに仕上げるため。材料を混ぜ合わせた後、火にかけますが、しっかり沸騰させたり煮詰めると、しょうゆの苦みが出ます。軽く沸騰させて砂糖を溶かしてください。酢を2、3滴落とすと、あっさりした味わいに。梅肉を加えても、一風変わっておいしいですよ。

<作ってみました>
 耐熱容器がなく、クッキングシートを敷いたせいろに生地を流し込んでみた。均等さには欠けるがまずまず。つるりとはがれます。
(2010年9月9日京都新聞夕刊掲載)

注意

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