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つじあやの KYOTO GIRLの散歩道

(6)恐るべし、マイペース京都人
イラスト・ナカムラユキ
 去年「ウクレレ教室」をやりました。初心者も上級者も皆、ウクレレ持参で私の「たんぽぽ」を練習し最後全員で演奏する、というイベントでした。
 “あやの先生”がウクレレの持ち方、弾き方、押さえ方を笑顔で指導。時には一人一人に声をかけアドバイス。こんなにお客さんとの距離が近いライブはなかなか無い。だからお客さんの個性というか地域性が良く分かる。
 わいわい賑(にぎ)やかな大阪。まっすぐ一生懸命な福岡。ちょっと大人(おとな)しい札幌。中には「おっ今日は手強(てごわ)いぞ」という会場も。どこやと思います? その最たる場所はズバリ−京都!!
 地元やしのんびりのほほんとしてるやろと思いきや、リラックスしすぎなんか、私語が多い。ツーと冷や汗が…先生の話はちゃんと聞きなさーい!! なんて叫べるはずもなく。ウクレレ経験度がばらばらなので上達のペースもばらつく。故に取り組み方に差が出る。(だから私語が多いのか?)そのそれぞれの個性が一番はっきり出たのが京都なんやねえ。ゴーイングマイウェイというやつか。恐るべし京都人。自由すぎる…。
 見回りタイムにも京都人を見た。「分からないことがあるのかな?」と見受けられた方に声をかけたら「大丈夫です。」とのこと。2度目の見回りタイムにもう1度声をかけてみるとようやく「…あのお、この押さえ方がちょっと…」。シャイやなあ、初めからそう言ってくれればいいのに。
 でも分かる。すぐ言えへんねんな、ほんまのこと。その辺はちょっと損。同じ関西でも神戸では「先生わかりませーんっ」ってすぐ手を挙げてたもんね。
 マイペースでしっかりしてるけどシャイ。そんな京都の人を愛(いと)しく感じたウクレレ教室でした。
2009年1月19日掲載