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(1)外で風を感じる春の季語

作 品

・しゃぼん玉木のそばに行き木としゃべる
豊中市・桜塚小二年 山中大樹(ひろき)

・教室を二度もまちがう新学期
京都市・桂東小六年 糸井奎太(けいた)

・教室にふわりわたげもさんかん日
京都市・桂坂小二年 水谷天音(みずのや・あまね)

※『第1回佛教大学小学生俳句大賞入賞作品集』(2008年)より。学年は作品発表時。

ねんてん先生

 しゃぼん玉、ぶらんこ、風車(かざぐるま)。これらは俳句では春の季語(きご)です。戸外で風を感じながら遊ぶ、それがこれらの季語の共通点ですね。

 山中君の句、風に乗ったしゃぼん玉が木のそばに行きました。まるで木と話しているようです。その木には芽がいっぱい出ています。

 教室をまちがえる糸井君の気持ち、よく分かるなあ。実は先生だって、新学期には教室をよくまちがえるよ。その「新学期」も春の季語。

 季語とは季節を示す俳句の言葉です。もちろん、水谷さんの句の「わたげ」も春の季語。さんかん(参観)日にやってきたわたげ(綿毛)はタンポポでしょうか、ポプラでしょうか。「ふわり」という言葉が、綿毛と参観日の雰囲気を的確に表現しています。

 俳句は季語を用いて575音で表現します。「春の風ルンルンけんけんあんぽんたん」「たんぽぽのぽぽのあたりが火事ですよ」。これらは私の俳句です。

(俳人・坪内稔典)次回は11日掲載です。

<募ります>

 坪内稔典さんの「ねんてん先生の575」は毎週土曜連載です。
 坪内さんは一九四四年生まれ。俳句グループ「船団の会」代表。十年ほど前から小学生の俳句指導も積極的に行っています。

【2009年4月4日掲載】
 小学生の俳句を募ります。はがきの裏面に作品(一枚につき三点まで)と住所、氏名、学校名、学年、電話番号を明記し、〒604−8577 京都新聞文化報道部「ねんてん先生の575」係へ送ってください。
 優秀作は、紙面で坪内さんが講評します。