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(3)嫌われ虫もよく観察すれば

作 品

・新学期虫も学校行くのかな
大津市・滋賀大教育学部付属小四年 西村紀子

・ばあちゃんのいえでいとことはるやすみ
舞鶴市・高野小一年 小谷智穂

・山のおく春を知らせるふきのとう
舞鶴市・高野小四年 小谷友也

ねんてん先生

 虫の学校があったとしたら、だんご虫、いも虫、なめくじ、かたつむりなど、いろんな虫が登校するだろうなあ。そういえば、庭やベランダのなめくじには、チャコウラとフタスジの二種類がいるらしい。

 チャコウラは茶色で、背中にマント状の甲羅(こうら)を持つ。太平洋戦争後にアメリカからやってきた。よく食べ、よく動き、世界中に広がっている。

 フタスジは灰色で、背中に二、三本の黒いすじがあり、ゆっくり動く国産のなめくじ。なめくじの分布調査をしているナメコロジー研究会によると、今はチャコウラにおされ気味とか。

 野菜や花を食べるのでなめくじは嫌われ者だけど、塩をかけたりする前に、家や学校のなめくじがチャコウラかフタスジか観察したらどうだろう。虫の図鑑ものぞいてみたい。

 というようなことを西村さんの句から思った。小谷智穂さんの春休み、楽しかったのだろうなあ。友也君は智穂さんの兄? もしかしたら、ばあちゃんに連れられて、いとこや妹といっしょにふきのとうを採ったのかも。(俳人・坪内稔典)

【2009年4月18日掲載】
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