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(4)季語を意識すると楽しいよ

作 品

・チューリップてれてるかおでだれがすき
京都市・京都教育大付属京都小二年 田中亜斗夢(あとむ)

・春風よぼくに打たせてホームラン
京都市・金閣小六年 上茶谷大河(かみちゃたにたいが)

・ふわふわとみんなをさがす白い雲
京都市・太秦小五年 石田進登(しんと)

※第2回佛教大学小学生俳句大賞入賞作。学年は作品発表時。

ねんてん先生

 赤いチューリップは確かに照れている感じ。チューリップにたずねた田中君は、では、だれが好き? 田中君も照れるかなあ。「チューリップ喜びだけを持っている」(細見綾子)という俳句がある。チューリップは照れたり喜んだり、いろんな表情をするのだね。

 俳人の高浜虚子に「春風や闘志いだきて丘に立つ」という有名な俳句がある。上茶谷君の気持ち、この虚子の気持ちにとても近いね。上茶谷君も丘に立って春風に吹かれてみたらどうだろう。闘志がわくだろうなあ。

 石田君の句。ぽつんとした感じの白い雲がまるで仲間を探しているようだ。その雲の気持ちは作者の石田君の気持ちでもある。石田君、「白い雲」を「春の雲」にすると、みんなを探す気分がさらに具体的になるよ。春の雲はふわっとしてなんとなく頼りない感じだから。

 俳句を作るとき、季語を意識すると楽しい。今週の句では、「チューリップ」「春風」が春の季語です。季語を知るには歳時記という本が便利。この本、図書館や本屋さんで見てごらん。いろんな季語があって楽しいから。(俳人・坪内稔典)

【2009年4月25日掲載】
小学生の俳句を募っています。作品3点までと住所、氏名、学校名、学年、電話番号を明記し、はがきは〒604−8577 京都新聞文化報道部「ねんてん先生の575」係。メールは575haiku@mb.kyoto−np.co.jp