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(6)一つの言葉がようすを強調

作 品

・鴨川の菜の花畑ゆれている
京都市・ノートルダム学院小五年 岩井美南

・あおしばのゆっくりあるくおやこじか
京都市・下鴨小五年 高島沙千子

・こいのぼりおやこそろっておよいでる
京都市・下鴨小五年 杉本佳子(かこ)

ねんてん先生

 岩井さんの句、鴨川の岸に咲く菜の花を「菜の花畑」と表現した。畑という言葉を用いたことで、菜の花はまるで畑のように一面に咲いているようすが強調されたね。そしてその畑が「ゆれている」。ゆれる菜の花に合わせて鴨川も比叡(ひえい)山もゆれている気がする。もしかしたら、岩井さんもスキップしてゆれる菜の花に合わせたのかな。

 高島さんの句、奈良公園の鹿(しか)だろうか。「ゆっくりあるく」というところにこの親子の鹿のいい関係が感じられる。ところで、鹿せんべいをやった? 私は先日、小一の孫(まご)(男子)と奈良公園へ行ったのだけど、鹿があまりに近づくので、その子はおびえてしまい、鹿せんべいを放り出して逃げてしまった。今、その子が鹿と仲良くなる方法はないか、と考えているのだが、高島さん、何かよい方法はないだろうか。何かあったら教えてほしい。

 杉本さんのこいのぼりも、「そろって」というところから親子の仲のよさが感じられる。大きなこいのぼりと小さなこいのぼりが同じような泳ぎ方をしているのだね、きっと。(俳人・坪内稔典)

【2009年5月9日掲載】
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