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(7)目に見える言い方ですてきに

作 品

・こいのぼりつかれないのかお前たち
京都市・京都女子大付属小四年 吉村魁

・かざぐるまお花が笑っているみたい
京都市・下鴨小五年 万代うた子

・ちゅうりっぷかぜにゆれたらきれいだな
舞鶴市・余内小一年 高橋歩(あゆみ)

ねんてん先生

 風のある日のこいのぼりは休むことなく泳いでいる。だから、そのこいのぼりを見上げて発した吉村君の問いかけ、よく分かるなあ。でも、こいのぼりは泳ぐことがこいのぼりらしさ。風があっても泳がないこいのぼりがいたら、それはちょっと変だ。ところで、吉村君。人間は何が人間らしさだろうか。

 「子どもの日一回着たい大よろい」。これも吉村君の句。この気持ちもよく分かる。よろいはあちこちでよく目にするけど、着る機会がだれにもほとんどない。よろいを着てこいのぼりを見上げ、「つかれないのかお前たち」と言ってみたいね。

 たしかにかざぐるま(風車)は花が笑っている感じ。万代さん、花が咲くことを「笑う」とも言うのだよ。小鳥がさえずり花が咲くことを「鳥歌い花笑う」なんて言うよ。

 さて、高橋さん。575によくまとめたね。もっとすてきな575にするためには、「きれいだな」をどのようにきれいか、目に見える言い方に変えるとよい。たとえば「歩きだす」とか「クレヨンだ」とか。直してまた送ってください。(俳人・坪内稔典)

【2009年5月16日掲載】
小学生の俳句を募っています。作品3点までと住所、氏名、学校名、学年、電話番号を明記し、はがきは〒604−8577京都新聞文化報道部「ねんてん先生の575」係。メールは575haiku@mb.kyoto−np.co.jp