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(11)はっとする見方で面白く

作 品

・かたつむり雨の日以外何してる
京都市・小野小4年 岸本 舞

・茶わんむしおなべのフェリーに乗っている
大津市・京都女子大付属小4年 鵜飼真理

・つばめさん空をとんでるたのしそう
大津市・坂本小2年 大☆実花

ねんてん先生

 かたつむりは雨の日に目立つ。それで岸本さんは、雨の降らない日のかたつむりはどこにいて何をしているのだろう、と考えたのだね。岸本さんは「すーいすい水の忍者(にんじゃ)だあめんぼう」という句も送ってくれたけど、かたつむりやあめんぼうと遊んで梅雨(つゆ)を楽しんでいる感じだね。

 岸本さんはあめんぼうを「水の忍者」と見たけど、鵜飼さんはね、茶わんむしをおなべのフェリーに乗った乗客と見ました。このような見方、おもしろいね。読む人をはっとさせたり、笑わせたりします。そういえば芥川龍之介に

  青蛙(あおがえる)おのれもペンキぬりたてか

という句がある。青蛙は雨が近づくと葉の上などで鳴き出す雨蛙(あまがえる)。その雨蛙の色を、龍之介は「ペンキぬりたて」と見た。そのように見ると、この雨蛙、指でちょっと触ってみたい気がするね。

 つばめを見た大☆さん。「空をとんでるたのしそう」のところを、どのように飛んでいるのか、目に見えるように直したい。岸本さんにならって、「すいすいすーいすいっすい」なんてどう。自分で直してまた送ってください。(俳人・坪内稔典)

【2009年6月13日掲載】
小学生の俳句を募っています。作品3点までと住所、氏名、学校名、学年、電話番号を明記し、はがきは〒604−8577京都新聞文化報道部「ねんてん先生の575」係。メールは575haiku@mb.kyoto−np.co.jp