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インデックス

(12)胸が広々 明るい未来感じる

作 品

・あじさいのお昼ごはんは雨のつぶ
京都市・北醍醐小4年 川崎千尋

・トマトさんひやけしているまっかっか
京都市・明徳小1年 岡田幸子(ゆきこ)

・明日へいく香りを乗せて南風
京都市・太秦小6年 石田こころ

ねんてん先生

 あじさい(紫陽花)も生き物だからごはんを食べているはず。川崎さんは雨つぶ(粒)が紫陽花のごはんだと気づいた。雨粒を食べる紫陽花って、どのような表情(ひょうじょう)だろう。川崎さん、この句を絵にしてみるとおもしろいかも。

 岡田さんのトマトは栽培(さいばい)しているトマトだろう。あまりに「まっかっか」なのでひやけ(日焼け)を自慢(じまん)している感じ? 岡田さんは「ホタルとぶ川にきらきらお星さま」という句も作った。これはとてもきれいな川の流れ、すなわち清流(せいりゅう)のホタルだね。

 石田さんの句。「明日へいく香り」という表現がすてき。南から吹いてくる「南風」は夏の季語だが、その南風に「明日」という未来の明るさを感じた。「香り」はなんとなくいい香り。この句、口ずさむと胸が広々としてくる。

 投句を募っている。個人での応募のほかに、学校やクラスでまとめて送ってくださってもいいです。保護者が書きとめて送ってくださることも歓迎します。この欄、575の表現を通して言葉を生き生きと体験する、そのような場にしたい。 (俳人・坪内稔典)

【2009年6月20日掲載】
小学生の俳句を募っています。作品3点までと住所、氏名、学校名、学年、電話番号を明記し、はがきは〒604−8577京都新聞文化報道部「ねんてん先生の575」係。メールは575haiku@mb.kyoto−np.co.jp