京都新聞TOP > 文化・文芸・教育アーカイブ >ねんてん先生の575
インデックス

(16)様子を描く言葉が効果的

作 品

・アイスバーつめたくキンキンあせがひく
京都市・衣笠小1年 磯部遙文

・石とばしかえるみたいにとんでいく
京都市・西京極西小2年 山田智也

・せんぷうきひとりじめするおとうさん
京都市・御所南小1年 山内涼太

ねんてん先生

 磯部さんの句、「キンキン」がアイスバーのつめたさをよく示します。いっそうのこと「つめたく」のかわりに「キンキン」をもう1回使いますか。「アイスバーキンキンキンキンあせがひく」。かちかちに凍(こお)ったアイスバーが目にうかびます。

 山田さんの句、川の石をぴょんぴょんと跳(と)んでいるのですね。かえる(蛙)の気分で。足をすべらして水に落ちたりするようすも想像(そうぞう)できて楽しい。

 「ひとりじめはいけない」といつもは注意するお父(とう)さん。そのお父さんが、今はせんぷうき(扇風機)をひとりじめしている。でも、山内さんは、「まあ、たまには許(ゆる)すか」という気分ですね、きっと。

 先日、京都市の修学院小学校で1年生の国語の勉強を見ました。鳥のくちばしの特色を説明する勉強でしたが、子どもたちは自分の机の横にちゃんと立って先生の質問に答えていました。もっとも、立ちあがるまでに、たとえば靴(くつ)が脱(ぬ)げてまごまごする子がいました。でも、そのゆったりした時間の流れをとても気持ちがよいと思いました。 (俳人・坪内稔典)

【2009年7月18日掲載】
小学生の俳句を募っています。作品3点までと住所、氏名、学校名、学年、電話番号を明記し、はがきは〒604−8577京都新聞文化報道部「ねんてん先生の575」係。メールは575haiku@mb.kyoto−np.co.jp