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(17)大小、遠近、見方が移るおもしろさ

作 品

・あおい海ふねがとおるよなみの音
宇治市・小倉小2年 出原(いではら)若奈

・ひまわりが体育の時間に一等賞
京都市・京都教育大付属京都小4年 笠井友美(ともみ)

・下校道雨がやんでにじかかる
京都市・京都教育大付属京都小4年 紀藤光羽綺(こうき)

ねんてん先生

 出原さんは、「あおい海」とまず大きな景色をとらえ、そこへふね(船)を出し、さらになみ(波)の音を聞いた。大きいものから小さなものへ、遠景から近景へ、出原さんの見方が移っている。そこがおもしろい。

 体育の時間、みんながぐったりしているのに、ひまわりだけは顔をあげて生き生きと咲いている。だから、ひまわりが「一等賞」。笠井さん、ひまわりが好きですか。

 にじ(虹)って、見ていると気分がよくなりますね。虹の色に心が染まるからでしょうか。紀藤さん、「雨がやんで」という言い方をやめ、虹のようすを表現してください。「チャペルのうえに」、「比叡(ひえい)の空に」というように。

 ところで、近所にナナミという4年の孫がいるが、本を読みはじめたり、何かを考えだすと、そのことに夢中になる。人に何か言われても「うん、うん」といいかげんに応(こた)える。で、宿題などを忘れることが多く、先生によく注意される。宿題が出たことさえ忘れているのだ。先日は下校の途中でザリガニとりに夢中になり、暗くなりかけて戻ってきた。もちろん、母親にこっぴどくしかられた。でも、忘れものをするくらいに夢中になるって、もしかしたら大事なことかも。私はナナミのひそかな味方です。(俳人・坪内稔典)

【2009年7月25日掲載】
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