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(18)ことばを具体的に表す季語

作 品

・かたつむりおまえもビールのみたいか
京都市・鳳徳小1年 早川瑛乃(あきの)

・かたつむりおまえもれもんたべたいか
京都市・鳳徳小1年 高山健太郎

・うちのいえ図書館みたいに本がある
宇治市・岡屋小2年 山本京子

ねんてん先生

 早川さんや高山さんは、かたつむりに食べさせたいものを考えたのだね。もしかしたら、クラスで俳句を作ったのでしょうか。ビールを飲んだかたつむりはにがい顔をするだろうか。すぐによっぱらうだろうか。では、レモンを食べたらどうなるだろう。顔をしかめるかな。聞きたいもの、見たいものなどを考えるのも楽しいよ、きっと。次はその例です。

  かたつむり音楽室の窓にいる

  かたつむりカバが見たいかサイはどう?

  かたつむり少年サンデー読みたいか

 かたつむりのような季節を示すことばを俳句では「季語(きご)」と言います。この季語、どんどん使ってみたい。

 山本さんの句、「うちのいえ図書館みたい」というと、本がいっぱいあるいえ(家)だと分かります。だから、「本がある」のところには季語を入れ、家のようすを具体的に表現したい。

  うちの家図書館みたいサルスベリ

 たとえばこのようにすると、図書館みたいな家にサルスベリが咲いている風景になります。季語は575のことばの世界を目に見える具体的なかたちにしてくれます。 (俳人・坪内稔典)

【2009年8月1日掲載】
小学生の俳句を募っています。作品3点までと住所、氏名、学校名、学年、電話番号を明記し、はがきは〒604−8577京都新聞文化報道部「ねんてん先生の575」係。メールは575haiku@mb.kyoto−np.co.jp